東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の

「ミロ展―日本を夢みて」を視た。

 

 

ミロの作品は以前から断片的に

国立近代美術館や西洋美術館で

観たことがあって、理由もなく心魅かれる作品だった。

 

 

今回はミロの20年ぶりとなる大規模な回顧展!

 

ピカソと並び、スペインの巨匠

として知られているジョアン・ミロ(1893~1983)。

 

今回のミロ展の最大の特徴は、

ミロと日本の関係について検証していることで、

若きミロが日本に憧憬を抱き、

いつしか日本の人々と交流しながら、

文化に造詣を深めていく様子を時間を追って

紹介されていた。

 

(展示構成)

1.日本好きのミロ
2.画家ミロの歩み

3.描くことと書くこと

4.日本を夢見て

5.二度の来日

6.ミロの中の日本 

ミロのアトリエから

 

興味深い作品を記録しておこう。

 

《アンリク・クリストフル・リカルの肖像》(1917)

ニューヨーク近代美術館

 

リカルは、ミロの親友の一人で、浮世のコレクターでもあった。

 


親友リカルの肖像の背景には、浮世絵をコラージュした。

 

この浮世絵の作者は明らかではないが、富士山を背景に江戸城が聳え、桜に菊、牡丹が咲き乱れる、という季節感のない図柄で、

海外向けの土産物としての廉価で粗製な浮世絵とみてよいだろう。(図録解説より)

 

 

シウラナ村 (1917)

吉野石膏コレクション

 

 

シウラナの教会村 (1917)

静岡県立美術館

 

歌川国虎《近江八景》の土坡表現と

意外な類似性のあるといわれている。

 

若い頃から

いかに日本に興味をもっていたか窺い知ることができた。

 

 


 

カタツムリ、女、花、星(1934)国立ソフィア王妃芸術センター

 

絵画と文字を独自の表現で描いた絵画は、

56年ぶりの来日となった。

 

 

 

ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子(1945)

福岡市美術館

 

書のような自由闊達な黒い線と、

従来からの細い描線による人物たちが

共存するように描かれている。

 

 

 

祝毎日(1966) 毎日新聞社

 

毎日新聞東京本社(パレスサイドビルディング)を訪ね、

建物竣工を祝った前衛書道的な作品。

 

1962年に国立西洋美術館などで開催された

日本初の大規模なミロ展「ミロ版画展」に続き、

66年に国立近代美術館で回顧展が開催され、

その開幕にあわせてミロは念願の初来日を果たした。

 

そして69年に日本万国博覧会のためにふたたび訪日したときの

関連資料なども展示されていた。

 

 

 モノクロームの墨絵のような「絵画」シリーズ(1973頃)をはじめ、

ミロが日本で得た様々な刺激を自らの内側に溜め込んで、

自分なりのかたちへと昇華した数々の作品が並んでいた。

 

その他にも、ミロが収集した民芸品や、

ミロが参照したであろう日本に関する書籍

といった資料の公開。

 

ミロが友人のアルティガスとともに手がけた

陶の作品やブロンズの彫刻、タペストリーなど

絵画以外の作品も並んでいて、

ミロの幅広い創作を目の当たりにした。

 

ミロが日本と相思相愛の関係もあったことも

わかって、さらに親しみが持てた。

 

展示の様子について

インターネット・ミュージアムさんよりいただいた。

 

 

 

ミロ展―日本を夢みて

会期:2022年2月11日〜2022年4月17日
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00〜18:00(金土〜21:00) 
休館日:2月15日、3月22日
料金:一般 1800円 / 大学・高校生1000円 / 中学・小学生700円

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そういえば、鑑賞後、ミュージアムショップで図録を買ったので、

係の人からいただいたネスルの「ミロ」

 

美味しかった。