前回に続き, NHK EテレによるLive鑑賞の記録。

 

 

 

三代猿之助四十八撰の内

二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
川連法眼館の場
市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候


 

佐藤忠信/忠信実は源九郎狐:市川猿之助
静御前:中村雀右衛門
駿河次郎:市川猿弥
亀井六郎:市川弘太郎
局千寿:市川寿猿
飛鳥:市川笑也
源義経:市川門之助
川連法眼:中村東蔵

 

 

始まり は、法眼(東蔵)と妻明日香(笑也)の場面。

この館にいる義経(門之助)の前に

家臣佐藤忠信(猿之助)登場。

 

駿河次郎(猿弥)、亀井六郎(弘太郎)が呼ばれる。

お二人完璧。


筆頭に寿猿の局、侍二人、腰元二人という顔ぶれで

義経に問われて、出羽から帰って来たのに

静など知らないと答える。

 

静が同道した忠信を

屋敷の皆(笑也、寿猿、段之、猿三郎、笑野)で探す。

 

静御前(雀右衛門)がやってきて、義経に対面。

忠信は怪しいと駿河と亀井に引っ立てられ、

義経は静に詮議をまかせる。

 

静が初音の鼓を打ち、

狐忠信(猿之助)が登場。

 

 

門之助の義経は、襲名以来の持ち役。

気品と柔らか味と色気。

狐忠信に、手ずから鼓を手渡すのもいい。

 

雀右衛門の静も優しく美しく、

狐との芝居が色濃いものになった。

 

静に正体を現した狐忠信は、

かわいらしい声と動きで切々と親恋しさを訴える。

 

 

事情を聞いた義経が親のない狐に

わが身をよそえ、鼓を狐に与えると大喜びの狐。

 

荒法師たちとの立ち回り後、宙乗りで去っていく。

 

 

 

 

欄干渡りや海老反り、回転、ジャンプ、欄干抜けなど、

それぞれの動きが物語の中で意味をもって息づいて、

狐のかわいらしさ、純な気持ちがあふれていて感激した。

 

そして狐忠信が変貌自在に

階段や床下から素早く姿を現したり、

塀の中に消えたかと思うと一瞬で

本物の重厚な忠信に早変わりして障子窓に現れたりと、

 

歌舞伎の演出である「ケレン」の魅力

にあふれる作品でもあった。

 

飛んだ、飛んだ ! 宙乗り  狐六方!

 

 

 

 

 

 

この宙乗りシーンは、これまでは舞台の役者が

 

観られなかったそうだ。

 

ところが今回は、義経、静御前だけでなく、

さきほど忠信を捜索していた家人たちが勢ぞろい。

 

 

今回の新しい企画だったそうだ。

 

猿之助の企画力が光っていた。

 

 

水準の高い「四の切」。

歌舞伎ファン必見の舞台であった。

 

今日は千穐楽!

全員、ご無事に終えるようなので、ほっとした。

 

生の舞台で観られなかったのが

非常に残念ではあったが。。

 

公式サイト https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/738

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