三井記念美術館で行われている
「特別展 小村雪岱スタイル―江戸の粋から東京モダンへ」
を視た。
(会期~4月18日(日)
三井本館-かっての三井財閥の本拠。
三井本館(重要文化財建造物)7階にある三井記念美術館。
三井本館の重厚なエレベータに乗って7Fへ。
写真の上部の半円のエレベーターの階数表示が出る。
クラシッカルで素敵!
エレベータのドアが開くと、
毎度おなじみの常設展示の鹿の彫刻がある。
小村 雪岱(こむら せったい)とは、
(1887-1940)
大正から昭和初期の日本画家、版画家、挿絵画家、装丁家。
撮影OKの作品は、入り口にある以下の2点のみ。
泉鏡花作『日本橋』装丁小村雪岱(清水三年坂美術館蔵)
泉鏡花の小説「日本橋」で初めて本の装丁を手掛けた。
表紙には、
隅田川の両岸に連なる土蔵や川面を行き交う荷船に
色とりどりのチョウが舞い、
見返しは日本橋付近での四季の暮らし
を描いた繊細な木版画が彩る。
彦十郎蒔絵『見立漆器 苫舟日本橋蒔絵』(個人蔵)
展示室の内部も当時のままで、重厚な雰囲気の中で鑑賞できる。
展示品の多くは、清水三年坂美術館所蔵のものだった。
雪岱以前、日本画家の鏑木清方らが担当した鏡花の著書は、
その美しさから「鏡花本」と呼ばれていた。
表紙や見返しを趣向を凝らした多色刷りの木版画で彩り、
物語の世界を華麗に彩った美麗さは、今でも古書愛好家に人気らしい。
27歳で鏡花に抜てきされた雪岱は、
以後、ほとんどの鏡花本を手掛けることになった。
会場内には、
装幀や木版画に加えて、肉筆画が展示されていた。
挿絵は数百点もの作品を手がけている小村雪岱だが、
肉筆画は極めて数が少ない。
雪岱が研究した鈴木春信の浮世絵など140点と、
明治期から現代までの工芸品約60点が並ぶ。
ミュージアムショップで買った絵葉書
小村雪岱「月に美人」(清水三年坂美術館蔵)は「小村雪岱スタイル」展に並ぶ肉筆画
『愛染集』(表紙見返し)装幀:小村雪岱 冊子 1冊 大正5年(1916) 清水三年坂美術館蔵
小村雪岱の作品の他に、
鈴木春信の浮世絵から柴田是真の蒔絵、並河靖之の七宝などが興味深かった。
この展覧会のタイトルのとおり、モダンなデザインだった。
館内の展示風景をYouTubeさんよりいただいた。
アクセス
三井記念美術館(東京都中央区、東京メトロ三越前駅、東京メトロ・
都営地下鉄日本橋駅、JR東京駅から徒歩)
入館料:一般1300円、大学・高校生800円、中学生以下無料。日時指定予約制
公式HP
こちらは、ほとんどが撮影OKのようだった。
ただし、肉筆画はないようである。
期間内に出かけていられないのが残念である。
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