緊急事態宣言前に渋谷Bunkamuraで開催の

「ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代」 を鑑賞した。

 


展示されている作品は、

すべて静岡県にあるベルナール・ビュフェ美術館

 

のコレクションの油彩画を中心とした

 

絵画作品約80点の展示 !

 

フランスの画家

 

Bernard Buffetベルナール・ビュフェ (1928‐1999) 。

 

パリ生まれ。

ナチス・ドイツの占領下で

名門エコール・デ・ボザール (国立高等美術学校) に通い、

20歳で若手画家の登竜門といわれる「批評家賞」を受賞し、

天才画家としても有名で脚光を浴びる。

 

生涯の伴侶となるアナベルと1958年に出会い結婚。

 

夜会服のアナベル 1959年

 

ビュフェはアナベルの豊かな才能や表情に魅せられ、

創作活動において多様な表現を試みた。

この頃からモノトーンの画風から多くの色彩を使うようになり、

以前よりも絵に明るさが加わった。

 

アナベルは、ビュフェにとって

 

生涯の女神(ミューズ)だった。

 

その後、世界各地で個展、

1971年、レジオン・ドヌール勲章受章など、

名誉ある画業を辿る。

 

 

晩年にはパーキンソン病を患い、

 

ビュフェは1999年に自ら命を絶った。

 

享年71。

 

経歴を見ると画家として

幸せな人生を送っていたように思えるが、

ビュフェは若くして脚光を浴びたせいか、

後年は制作の苦悩を抱えていたようである。 

 

印象深い作品がたくさんあった。

 

 

   「小さいミミズク」  1963

 

  

    赤い花 1964年

 

  

  ピエロの顔  1961年

 

真っ赤な背景に、シルクハットを被った男が描かれている。 

 

この絵は「画家自らピエロのメイクをして、

 

自分の心を投影させて描いた」とのこと。

 

楽しい道化師であるピエロのイメージとはほど遠く、

 

見ていると少し不安になる絵である。

 

若き頃のベルナール・ビュフェは会場に写真があったが、

 

イケメンだった。

 

ラストは、ベルナール・ビュフェが

 

晩年に手掛けたドン・キホーテの作品の一つが展示されていた。

 

  「ドン・キホーテと風車」  1988年  図録より。

 

展示されていたのは、

 

ドン・キホーテシリーズの「ドン・キホーテ 鳥と洞穴」。

 

その大きさは約5m!

サイズにも圧倒された。

 

それと、彼のニューヨークやパリの風景画は、
 

硬質で鋭く太い針金のような輪郭線、

 

モノトーンに近い色彩を特色とする独自の様式を築き、

 

第二次大戦後の不安な時代の空気と共鳴し、

 

作者の不安で荒涼とした心象風景が表されているようだった。

 

コロナ禍の今のパリの風景は、

 

ベルナール・ビュフェがパリを描いた時代と同様に、

 

こんな寂しい状態ではないかということを彷彿させた。

 

 

現在もコロナ禍で世の中が不安定になっていることから、

 

彼の絵はまさに今の時代の空気にもあてはまり、響く。 

 

一度見たら、忘れられない絵画だった。

 

 

展示会場の雰囲気がわかる

公式サイトはこちら.

 

 


 ┃会期:2020年11月21 日(土)~2021年1月24日(日)
 ┃会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
 ┃https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_buffet/be.html

 

展覧会は1月24日まで開催。お出かけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください。 

 

 

 

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