Ⅱ ファラオと宇宙の秩序
宇宙の全体を支配する秩序・摂理(マアト)は、絶対であり、
個々の人間が遵守すべき最も重要な規範・道徳としても考えられていた。
人間社会のリーダーであるファラオは、
社会の中でマアトを守り、実行する最高責任者だった。
異民族の侵入やファラオに対する謀反といったようなマアトを揺るがす
大きな事件に対しては、「善き神」であるファラオ自身が、
強いリーダーシップをもってマアトを実践していくことが必要とされていた。
「ハトシェプスト女王のスフィンクス像(胸像)」新王国時代・
第18王朝、ハトシェプスト女王治世、前1479~前1458 年頃テーベ西岸、
アル=ディール・アル=バハリ出土
アメンエムハト3世と思われる王の立像
中王国時代・第12王朝、アメンエムハト3世治世、前1853~前1806年頃 出土地不詳
「トゥトアンクアメン(ツタンカーメン)王の前で腰をかがめる廷臣たちのレリーフ」
新王国時代・第18王朝、トゥトアンクアメン王治世、前1333~前1323年頃
サッカラ、ウニス墓地、ホルエムヘブ墓出土
(左)「聖水を注ぐハヤブサ頭のホルス神の小像」末期王朝時代、前664~前332年頃 出土地不詳
(右)「聖水を注ぐトキ頭のトト神の小像」末期王朝時代、前664~前332年頃 出土地不詳
「トキの姿をしたトト神、2匹のヒヒとマアト女神を伴う祠堂」
末期王朝時代、前664~前332年頃 テル・アル=アマルナ出土
「神々に供物を捧げるトゥトアンクアメン(ツタンカーメン)王と妃を描いたアーキトラヴ」
新王国時代・第18王朝、トゥトアンクアメン王治世、前1333~前1323年頃 メンフィス/サッカラ出土
「二重冠を被ったハヤブサで表されたホルス神の小像」末期王朝時代、
前664~前332年頃 ベンハ出土
「王の書記ホリのステラ」
新王国時代・第20王朝、ラメセス8世治世、前1126~前1125 年頃 アビュドス出土
「メンフィスのプタハ大司祭の系譜のあるレリーフ破片」
第3中間期・第22王朝、前946~前736年頃 メンフィス/サッカラ出土
「礼拝するヒヒの姿をしたトト神とアメンヘテプ3世」
新王国時代・第18王朝、アメンヘテプ3世治世、
前1388~前1351年頃 ヘルモポリス・マグナ(?) 出土
「創造の卵を持つスカラベとして表現された原初の神プタハ」
第3中間期・第25王朝(クシュ王朝)、前746~前655年頃 出土地不詳
「ネフェルトイティ(ネフェルティティ)王妃あるいは王女メリトアテンの頭部」
新王国時代・第18王朝・アマルナ時代、アメンヘテプ4世/アクエンアテン王治世、
前1351~前1334年頃テル・アル=アマルナ、住居P 47.02、19室出土
絶世の美女といわれた。
庶民信仰(解説)
「太陽讃歌が記されたネフェルヘテプのレリーフ 」
*ネフェルへテプ= 古代エジプトのファラオの名前
新王国時代・第18王朝、アメンヘテプ3世治世、
前1388~前1351年頃テーベ西岸、おそらくネフェルヘテプ出土
「太陽の船に乗るスカラベを描いたパネヘシのペクトラル(胸飾り)」
新王国時代・第20王朝、前1186~前1070年頃 出土地不詳
次は、Ⅲ 死後の審判 へ続きます。
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