涼しくなってきた夕方に、
ようやく行けた「みんなのレオ・レオ―ニ展」
READING LEO LIONNI AGAIN !
兵庫、新潟、広島の各地を巡回し、
やっと東京・東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にやってきた。

レオ・レオーニ(1910~1999)といえば、
イタリアやアメリカを中心に活躍したグラフィックデザイナー、絵本作家。

両親はユダヤ人の裕福な家庭で、コレクターの叔父の影響で、ピカソやシャガール、
パウル・クレー等の芸術に囲まれてイタリアで育つ。
イタリアのファシスト政権誕生と人種差別法公布により、アメリカ合衆国に亡命。
49歳の時、孫のために作った絵本「あおくんときいろちゃん」で
絵本作家としてデビュー。
晩年は、想像上の植物の構想を練り始め、
「平行植物」の題で学術書の体裁で出版された。
                            公式サイト
会場では、絵本原画やグラフィック・デザイン、彫刻、アニメーション素材など、
多彩な作品、約200点を展示されていた。  
絵本は子供の世界だけのものではないことを実感できる内容だった。 
(構成)4つのキーワードで読み解くレオ・レオーニ

1.レオとアート

2.自分探し

3.平和を求めて

4.リアル?フィクション?

 

ここでは、個人的に印象深い作品を挙げておきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

絵本『スイミー』の原画初来日!

 

 



 

想像肖像シリーズ。実際に見たのではなくて、想像して描いた。

 

平行植物シリーズ

 

平行植物シリーズ(彫刻)

 

絵本の原画を描くにあたってのレオ・レオーニの技法の覚書

 

◎コラージュ

紙などをのりで貼り付ける技法。レオーニはたくさんの絵本で、

ちぎったり、切り抜いたりした紙を貼り付けた。

例:「フレデリック」、「マシューのゆめ」、「コーネリアス」、」「6わのカラス」

 

◎マーブリング(墨流し)

水にインクや油絵具をたらし、水面にできた複雑な模様を、

紙をのせて写し取る技法。

大理石(マーブル)のように模様ができる。

例:「アレクサンタとぜんまいねずみ」、「ベツェッテーノ」

 

◎モノタイプ

絵具を塗った紙や板などに、紙を押し当てて写し取る技法。

はがした時、思いがげない模様が現れる。

デカルコマニー(写し絵)も同じ技法。

例:「スイミー」、「ぼくのだ!わたしのだ!」

 

◎スタンピング(型押し)

表現したい形に彫ったゴム。野菜の断片、切り抜いた布などに、絵具やインクをつけて。スタンプのように紙に押し付ける技法。

「スイミー」、「あいうえおのき」

 

◎フロッタージュ(こすり絵)

木の葉や木目など、でこぼこのある物の上に紙などを置き、鉛筆などでこすって形や模様を浮きだたせる技法。

例:「ひとあしひとあし」

 

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