ようやく森美術館で開催中の

「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」

FUTURE AND THE ARTS : AI, ROBOTICS. CITIES,LIFE

に行けた。

(会期:~ 2020.3.29(日)

これは、AIやバイオ技術、ロボット工学、ARなど最先端のテクノロジーによって生まれたアートやプロダクト、

建築などの作品を通して、近未来の都市、環境問題からライフスタイル、そして社会や人間のあり方を考察するという展覧会だった。

 

会場構成の5セクション

・「都市の新たな可能性」

・「ネオ・メタボリズム建築へ」

・「ライフスタイルとデザインの革新」

・「身体の拡張と倫理」

・「変容する社会と人間」

 

それでは、印象深い展示を列挙しておこう。

 

アラブ首長国連邦の首都「アブダビ」には

砂漠のど真ん中に未来型実験都市「マスダールシティ」がある。

資源が少ない砂漠の中の都市は、自然の力を利用して気温を調整したり、

CO2を排出しない交通網があったり、太陽光発電が盛んに行われていたりするとのこと。

 

まぁ、経済的に豊かで、国をあげてのプロジェクトだからできたのかな、とも思う。

 

その一例として、海上都市の構想も展示されていた。

海面上昇により人が住める場所が少なくなることが予想されている中で、

太平洋地域で実現が検討されている海上都市プロジェクトは国連も支持しているとのこと。

いろいろ、問題がありそうである。

 

そして、2025年に開催される大阪万博では、

大阪湾の人工島「夢洲」に未来都市の構想写真があった。

 

外壁がメッシュになっていて、そこに植物が育って行くビル。

炭酸ガスを吸収する植物を都市に増やして、ヒートアイランド現象の抑止にもなる建築。

 

衣服や家具、照明や食べ物など近未来の生活をイメージしたコーナーでは

最先端テクノロジーによって誕生するデザインやプロダクトの紹介。

 

  未来の寿司屋。

 

こんなお寿司は食べたくない。

 

「バイオ・アトリエ」と名付けられたアートの実験室では、

ゴッホが自分で切り落としたとされる左耳をバイオ技術で再現した作品。

 

 

 

他にも、

 

身体の再現によって派生する生命倫理について考えさせられるコーナーがあった。

 

最終セクションでは、人間や生命、幸福の定義を再考する。

 

次々と問題を解決しているように思える科学技術の発展は、同時に

 

様々な問題を提起する。

 

展示数が100点以上を超えるため、とても時間が足りなかった。

 

展示をそのまま肯定しているというわけではなく、よりよい未来に向けて、

 

現代の鑑賞者に問いかける展示だった。

 

観て楽しむという鑑賞するのも、もちろんありである。

 

 

この音楽のコーナーでは、ほっとした。

 

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