ゴヤ@プラド美術館 | Studio Kanons memory スタジオ かのんズ メモリー

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ゴヤ(1746-1828)は、

カルロス4世に仕えるスペイン宮廷画家だった。


ゴヤの最も有名な二作はこの絵!

 

「裸体のマハ」

 

 

「着衣のマハ」

同じ女性モデルが横になったいるが

ひとつが裸体でひとつが着衣である。

 

マハはスペイン語で「美女」という意味。

 

「裸体のマハ」は、スペインで初めて神話ではない

本当の人間の女性の裸体を描いた絵画であった。

 

「着衣のマハ」は、当時流行のトルコの衣装を着せている。

 

 

 

「カルロス4世の家族」

 

真中に堂々と描かれているのはお妃のマリア・ルイサ。

カルロス4世は国王なのになぜか右端。

そして、国王のカルロス4世は

王妃マリア・ルイサにコントロールされる

愚鈍な国王でしかなくなってしまつた。

 

このふたりの間に描かれているかわいらしい男の子は

なんとこのマリア・ルイサの愛人との子供。

 

ゴヤは「見たままに描く」ということをモットーにしていて、

いくら国王夫妻といえども美男、美女には描かなかった。


そのゴヤ自身も不気味な存在としてこの絵の中にいる。

 

「木登りをする子供たち」

宮廷画家として認められる前、

タペストリーの原画を描いていたころのゴヤの作品。


子供たちの生き生きとした動きの表現も躍動感がある。

この絵が、私は好きである。

 

 

「マドリード、1808年5月3日」

 

ゴヤが68歳のときに書いた作品。

1808年のイベリア半島戦争期間中に起きた

ナポレオン軍に対するのスペイン民衆の抵抗

を祝して描いたものである。

 

同サイズのペア作品「1808年5月2日」という連作とともに、

スペイン臨時政府から依頼を受けて制作された。

祖国のために立ち向かう民衆を描きながらも、

戦争の無情さ、悲惨さを描いている。

 

絵画内容、表現、感情的な力は戦争の恐怖を人に伝える

典型的な戦争絵画として革新的な地位を確立している、

といわれている。

 

キリスト教美術や伝統的な戦争の分岐点となり、

美術史において現代美術の先例の1つとみなされている。

 

「1808年5月3日」は、パブロ・ピカソの《ゲルニカ》や《朝鮮虐殺》、

 

 

《ゲルニカ》

 

《朝鮮虐殺》、

 

マネの《皇帝マキシミリアンの処刑》など、

のちの多くの有名作品に影響を与えている。

 

 

マネの《皇帝マキシミリアンの処刑》