自宅に帰って大好きな『医龍』の再放送をみている時だった…


今シーズンから始まる『医龍3』のCMが流れたテレビ


「あっビックリマーク


私は思わず叫んだ


すると旦那が驚いて


「ど、どうした!?ビックリマーク


と私を見た瀨



「今日から新しい医龍が始まるビックリマークビックリマーク



私が嬉しそうに言うと…



旦那はゆっくりとした口調で


「かおり…その大袈裟な所、治した方がいいぞ…瀅」


と冷たく言ったビックリマーク


「はっ!?ビックリマーク



私、何か悪い事したっ!?ビックリマーク


今朝から旦那にイライラする事ばかり言われる



いつもだったら我慢するか、気にも止めないはずが…


今日はどうにも怒りが治まらない渹


一緒にいると酷い事を言ってしまいそうなので


家事をするふりをして別の部屋へ行った走る人



私は洗濯物をたたみながら、急に悲しくなった…



いろんな想いが心の中で洗濯機みたいにグルグル回りだす竑



泣きながら



怒りながら



何度も何度も洗濯物をたたみなおした…汗



暫くして、涙は乾燥機にかけられたようにカラカラになり



怒りだけが目の前にぶら下がっている洗濯物のように


ユラユラ揺れていた



そして、病気になる前だったら決してしないような行動をとったビックリマーク



ツカツカと旦那に近付き一言…



「さっきは、ムカついたっビックリマークビックリマーク



そう告げたのは30分後の事だった瀨


つづく




エスカレーターを降りた所
で旦那が突然、笑いながら
言った煜



「しかし…あの受け答えは何だっ!?ビックリマーク俺が医者だったら何言ってんだコイツって思う…」


「えっ瀅何が!?ビックリマーク


「余計な事ばっかり言って、先生も心の中で笑ってただろうな煜」



はあぁぁぁーーー煆



私の受け答えは完璧だったはず…瀅


多少いらぬ情報が入っていたとしても、こじか先生はわかってくれたのだから、それでいいじゃないかっビックリマークビックリマーク



「何、言ってんのむかっパパは医者じゃないしっビックリマークそれに私は、あんたみたいな先生に絶対、診てもらいたくないっビックリマークビックリマーク



その時こじか先生の「それは大変怖かったでしょうね…」と言う優しい言葉を思い出した炅



「私の会話にチェックいれる暇があったら、もう少し先生に質問してくれてもいいんじゃないっビックリマーク!?



さっきまでの悲しい気持ちは何処やら…もみじ



旦那が先生に何も聞かないのは私に無関心なのか…!?


はたまた、どうしていいかわからず途方に暮れていたのか…!?



あれやこれや心配した私が馬鹿だった渹



旦那は先生の話に質問もせず、私の話をアホやなぁ…とばかりに聞いていたのだっ瀨



「しかし…最初は正直ビックリしたけど…たいした事ないみたいで良かったなクローバー



などと言い出した瀨


心配して暗く落ち込まれても困るが

ここまで心配されないと、何だか切なくなってくる…焏



先生の説明は、患者を不安にさせない為か何に対しても「大丈夫ですよ」と返ってきた溿



そのお陰で、私の恐怖心も和らいだドキドキ


そして旦那も、たいした病気ではないと思ったようである瀅


どんな病気と思っていたのかわからないが


すぐに死ぬ病気ではないと安心したのだろうか…!?ビックリマーク


私の胸中は複雑だった渹



そして心から思った…



あぁ…



こじか先生のような優しい旦那様だったら、どんなに幸せだろう…ラブラブ!



私は自分の運命を呪った…



それから自宅へ戻り、更に苛つく事件が待構えていようとは…



車中で肉まんをかじる私には見当もつかなかった…ブタ

つづく


診察室の扉をあけると優しげな先生が座っている銧



眼鏡の奥のつぶらな瞳が私を見た焄


その風貌から先生の事を今後「こじか先生」と呼ぶ



病院へ行く前、少しばかり先生に対する質問を旦那と話あった…ひらめき電球



「もし、私が聞けなかったら、これだけは聞きたい事があるから…」



それは、今後の生活についてだ。



漠然とした質問だが、私は今後どんな生活をすればいいのか、わからなかった渹



もっと分かりやすく言えば、これをやっちゃ駄目ビックリマークという「注意事項」みたいなものが欲しかった猤



私が動揺して肝心な事を聞きそびれたら、きっと旦那がフォローしてくれるだろう…グッド!



「こんにちは…どうぞ、お掛け下さい」


こじか先生の優しい声焄


見た目と声が一致するとは有り難い溿


たまに残念な声の持ち主がいる


可愛い顔なのに、だみ声だったり


イケメンなのに甲高い声…


興ざめである…瀨


「最初に症状が出た時の事を教えて下さい」



キ、キターーー


前回のような失敗は許されないっ渹


今度は、ちゃんと真実を伝え先生から情報を聞き出さなくてはっあせる



「えぇ…っと…

最初に症状が出たのは今年の一月頃です…

座り込んで立ち上がった瞬間、左腕がだらん…となって…

急に動悸がして、怖くなって、すぐに家の外にでました走る人


「それは、大変、怖かったでしょう淸初めての事ですからね…」



な、何て優しい、こじか先生炅



私は、すっかり、こじか先生に安堵感を覚えた溿



「左腕の脱力感は時間にすると、どの位でしたか!?


「丁度、花粉症の薬がなくなって、薬を取りに行く所だったので…病院まで2分くらいです…」


「足は大丈夫でしたか!?


「病院までは歩いて行ったので…足は動きましたビックリマーク病院に着いて、暫くイスに座ってたら、しびれもおさまりました…」



か、完璧な受け答えだったんじゃないっ!?ビックリマーク



先生と私の質疑応答の間、旦那は、一切しゃべらず…質問もしなかった瀅



私からは今後の生活についてと、失礼だとは思ったが、今まで、どの位の「もやもや病」の患者さんを診たことがあるかを確認したグッド!



それというのも、「もやもや病」が3万人に1人の珍しい病気で診察した事がない脳外の先生もいるのだ瀨


「今まで診た患者さんは数十人いますし、今年に入ってからも3人の方を手術しました焄」


こじか先生は、ぶしつけな私の問いに嫌な顔一つせず穏やかに微笑んだ焄



何という優しい先生なんだ炅



「他に何か気になる事はありませんか!?


こじか先生の問いに旦那は、こう言った。



「この病気が難病指定されているのは、根本的な治療方がないからなんですね!?


「はい、ご主人がおっしゃる通り、この病気自体を治す方法は見つかっていません…

ですから二次的治療、つまり、脳梗塞などを防ぐ為の薬や手術という事になります…」


「わかりました。」


旦那は、それだけ質問して後は何も言わなかった…


その後、次回の検査の予約をして診察室を出た。



私はつかさず



「先生、いい先生だったよね!?ビックリマーク

と旦那に確認した焄



「そうだな…」



「それより、何で質問してくれなかったのよ」



「それは、あの先生の話が分かりやすかったし、完璧だったからだよ」


私は旦那の態度に少々腹がたった…


まるで私の病気に無感心である…



旦那の背中を見ながら、何となく悲しい気持ちになった…



この人は、いったい私の事をどう考えてるんだろう…!?


本当に心配しているんだろうか…



私の不安な気持ちをのせエスカレーターは下って行った



つづく