-17hours

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これは最後の最後の手紙。
届きますように。

Amebaでブログを始めよう!
別の人の手を取って、歩いてみようかと思い始める。
今年最後の、地元のお祭り。
大丈夫な気がしてひとりで歩いてみた。

胸がぎゅーっと苦しくなって。
涙が溢れて、歩けなくなった。
なんで。
なんでいないんだろう。
見つけてくれたのに。
あの夏、あたしを、ここで見つけてくれたのに。
環境も私も、何も変わらなくても。
彼のために生きればいいだけだって、そう言ってくれたのに。
嘘つきだ。
嫌いになることも、納得して諦めることもさせてくれないままいなくなるなんて、ルール違反だ。
なんでいないの。なんでいないの。

うつむいて歩いていたら、思いだした。
縁日であんず飴なんてみたことないって言った彼。
嘘だぁって何度も言う私。
興味深々の彼に、すもものやつを、買ってあげた。
ものの5分で、すももを地面に落っことして。
ちっちゃい子供みたいな顔をしていた彼。
大笑いしながら、あたしはすももの飴を、もう一個買ったんだ。

でも。
もう、落としても、買ってあげないよ。
あたしは、違う人と、甘くてふわふわの綿菓子を買うんだ。
もう二度と買わない。ずっとずっと買わない。
大切な思い出は、心の奥底にしまっておくんだ。