医療従事者に知って欲しい肺がん医療in福岡 | かのんのんのブログ 肺がんの旦那さんと一緒に

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H25 6月、旦那さんが肺がんの診断されました。

翌7月に右肺を切除。術後抗がん剤治療をしましたが、H26年3月に再発、全身骨転移、胸膜播種の診断。
分子標的薬のタルセバ開始。その後、治験も含め治療しましたが、H28年 10月18日旅立ちました。ありがとうございました

少し前に行ってきました。
キャンサーネットジャパンさんの『医療従事者に知って欲しい肺がん医療in福岡』


開会挨拶「肺がん医療向上員会について・フォーラム趣旨説明」
       中西 洋一 (肺がん医療向上委員会 委員長
              九州大学大学院医学研究院臨床医学部門 内科学講座呼吸器内科学分野 教授)

共催社情報提供講演「医療従事者に知ってほしい肺がんの最新治療」
       司会:座長 中西 洋一
       演者:高山 浩一 (京都府立医科大学大学院 呼吸器内科学 教授)

基調講演「副作用マネジメント~薬剤師の立場から~」
       司会:座長 中西 洋一
       演者:渡邊 裕之(九州大学病院 薬剤部)

基調講演「看護ケアと患者・家族とのコミュニケーション」
       司会:座長 中西 洋一
       演者:木下 佐恵(浜の町病院 外来化学療法室)

基調講演「がん体験者から医療者へのメッセージ」
       司会:座長 中西 洋一
       演者:久光 重貴(湘南ベルマーレ フットサル選手)

パネルディスカッションQ&A

内容は、知ってることが多かったです。
まだ、旦那さんが再発した当時ジオトリフは認可されたばかりで、イレッサやタルセバよりも副作用が強めだと言われ、タルセバになったのですが、現在はEGFR遺伝子異常がある場合、イレッサ、タルセバを初回に投与した人がよりも、ジオトリフを初回に投与した人のほうが、OSが長い。
なので、現在は第一選択はジオトリフが良いでしょう。との事でした。
また、副作用が強くでても出なくても効果はまちまちなようで。
副作用を極限まで我慢して、中止となるよりも減量して、長く継続することが大切だそうです。
確かに、効いていたら副作用が酷くても頑張ってしまう気持ちはわかります。
まして、分子標的薬は副作用が強ければ効果が高い傾向にあると言われますから。
でも、少し減量してもそんなには効果の違いはないそうです。
そして、下痢についてですが、やはりこれも我慢しないで早めにドペラミドなどを内服して下さいと言われていました。
ある先生は『ゴロッとしたら内服!』と指導してるようです。
あとエビデンスはないそうですが、漢方の半夏瀉心湯も評判が良いそうです。

皮膚障害ですが、皮膚障害が出る前に、ミノマイシンの予防投与しても良いのでは?と言われていました。
副作用として、肝障害に注意は必要ですが比較的に長期投与でも安全だろうとの見解でした。この件に関しては、九州がんセンターで臨床試験中だそうです。
また、爪周囲炎ではステロイドよりもアダパレンの方が長期的にみて、良いかな?との事でした。

最後に副作用対策ですが、早めに対応することでクスリの効果が出る。だから、副作用は我慢しない。副作用の軽減の為のクスリは早めに飲んで欲しいと言われていました。

それと、ジオトリフですが。
EGFR遺伝子陽性だけではなく、
T790M耐性遺伝子、Ex20ins耐性、Other Ex18~21の低頻度遺伝子異常
にも効果が認められるそうです。
来年に出てくる、第三世のお薬(AZD9291)は約1年程度効果が認められと言われていました。

長くなったので一旦切りますね。
読んでいただきありがとうございました(*^^*)