こんにちは。
スピリチュアルタロット占い師 奏音(かのん)です。
前回のおじいちゃんの話しの続きです。
おじいちゃんの死後、すぐ駆けつけられなかった私は、翌朝、当時まだ幼い娘を連れて、通夜と葬式が行われる斎場へ、車で直接行きました。
駐車場に車を停めていると、先についていた母が、私たちを見つけて、葬祭場の入口から出てきました。
母に近寄って、私は「げっ」と声を上げました。
なぜならその葬祭場の横は、びっしりお墓だったからです。ド田舎だから仕方ないかもしれませんが、あまり手入れもされてなく、良い気は感じられなかったので、私は怪訝な顔をしたと思います。
母は、お墓を見た私が、どういう反応をするのか気になり、真っ先に出てきたようでした。私の顔を見て、「やっぱりね・・・」と言いました。
中に入ると、おじいちゃんが祭壇に祀られていて、そこから階段を上がると、2階に親族の控え室やら、泊まれる様に和室などがある造りになっていました。
その日は、お通夜が行われました。翌日は、葬儀ですので、私達も含め親族10数人が、その葬祭場に一晩泊まることになりました。
私たち(母、私、娘)が泊まることになった和室は、ちょうどおじいちゃんの柩の真上にあたる位置でした。なんとなく気味悪いなぁ・・・と思いながら、その日は寝ました。
その葬祭場は狭く、一つの葬儀しかできない位の規模なので、他の祭壇も親族もなく、私たちが寝る頃には、入口も施錠し、電気も全て消しました。
夜中に、私は「すみません・・・」という声で目が覚めました。でも、身体が動かない。金縛りです。廊下側が頭側で、襖を閉めて寝ていましたので、なんとなく体を動かして、自分の頭上を見上げる体勢にしました。
すると、下から続く階段から廊下にかけて、明々と電気がついており、下からびっしりと人が行列を作っていました。
「何?」と思っていると、廊下側から襖が少し開き、無数の手が伸びてきて、私の両手を引っ張りはじめした。
「わっ。やばい」と思い、心でお経を唱え始めたその瞬間、一緒の部屋で寝ていた母が、娘の様子がおかしいと私を起こしてくれて、金縛りは解けました。
起き上がり、すぐ娘を見ると、娘が布団の上にあぐらをかき、天井や壁を無言で、グル~っとゆっくり見回していました。
どうした?と聞くと、急に気持ち悪いといって、それから朝までずっとトイレで戻していました。
トイレは、廊下に出ないと行けないのですが、トイレに娘を連れて行こうとした時に気づいたのですが、襖はきちんとしまっており、電気も真っ暗で、当然、人もいませんでした。
朝になると、娘は気分も良くなったように見えましたが、季節が真冬だったため、万が一嘔吐下痢症などの病気だったら、周りの人たちにも迷惑がかかると判断し、私と娘は、葬儀に出ず、早々と帰宅の途につくことになりました。
家に帰るまで、娘はまったく普通で、その後も寝込むことなく元気なままでした。
葬儀に参列した後帰ってきた母と二人で、娘に、あの時はどうしたの?と聞いてみました。
以下、娘の話を要約しました。
寝ていたら、お墓からたくさんの人が出てきて階段を上がってきた。あなたは可愛いから私たちとお友達になって、一緒に遊ばない?って言われた。
最初は楽しくおしゃべりしていたけど、だんだん怖い顔になり、こっちにおいでと暗い場所へ手を引っ張られた。
怖いから逃げようとしたけど、力が強くて逃げられなくて、誰か助けて~と言ったら、死んだひぃおじいちゃんが出てきて、助けてくれた。
ひぃおじいちゃんが怒ったら、みんなお墓に帰っていった。でも、そのあとひぃおじいちゃんが、自分に入ってきて、
俺はなぜ、今ここにいるんだ?
本当に死んだのか?
最後に食べたものがお腹に残ってて、気持ち悪いって感覚があるんだから、
死んでないよね?
って、ブツブツ朝まで、自分の中で言っていた。
で、朝になって気がついたら、いなくなっていた。
と語りました。
当時小学校低学年だった娘が、作り上げた話しには思えません。本当の体験だと思います。その証拠に、同じ頃、私も金縛りに合い、手を引っ張られる同じような体験をしましたから・・・。
娘をかわいがっていたおじいちゃんが、娘を助けてくれたのだと思います。
生前、あの世という存在を信じていなかったおじぃちゃんらしく、自分の死はわからないまま、必死に、ひ孫は、助けたのでしょう。
私は、その後、おじいちゃんに手を合わせ、何度となくお礼を言いました。死後数年は、自分が死んだかどうか分かってない感じでしたが、ある日、私の弟の枕元に立ち、お別れを言ったそうです。
やっと死を理解し、踏ん切りがついた。お葬式の時は、迷惑をかけて悪かったってお姉ちゃんに伝えてね。さよならと言ったそうです。
身体の弱い弟は、お葬式に参列してなく、当時の話をしていなかったので、お互いにビックリしました。
最後に、私ではなく、弟とのところに出てきたのは、そういう事だと思います。葬儀の時の私達の体験は、本当だと伝えたかったのでしょう。
今日も最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
今日はこの辺で。
またね(*^-^*)
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