夜遅くに唐突に投げる意味不明な私の言葉を軽く流して

一言


『今から来る?』


私が、あまりにも揺れてしまうので傍にいることにした。









仕事をしている彼を初めて見る。
書類に走り書きのような…ドイツ語かな?なんて思っていたら
ただ、単に字が下手くそなだけで
几帳面な彼からは想像が出来なくて、ちょっと楽しくなった。


私が退屈しているかを気にかけてくれる。


何もしなくていいんだ。
こんな感じがいいんだ。


楽しい。


そう、この角度から見る彼が好きなんだ。


キッチンを借りて、彼の好きなお汁粉を夜食に出した。
あまり表情に出さないけれど、最近、やっと、感情を読み取れるようになった。
暖かい灯りのような空気が心地いい。






彼の寝息をおでこに受けて、微笑みながら眠ろう。