一緒に歩いていたはずなのに、いつの間にか、はぐれてしまった。
慌てなくても、連絡なんて直ぐにとれると思っていたら
連絡先が飛んでいた。
宛もなく探して探して探して…
何だか嫌な予感。
どこにいるの?誰といるの?
迷路のような町並みに、顔の無い人混み。
走って探す。
持っていた鞄も落としてしまった。
心細くて
不安で
寂しくて
怖くて
汗だくになって目が覚めた。
見慣れた自室の天井。
年甲斐もなく泣いてしまった。
抱え切れない、そんな夜
時刻は深夜2時過ぎ…
寝ぼけた頭に負けた判断力
思わず、彼に連絡をしてしまった。
寝ているだろうと期待していなかったのに
早いレスポンス。
安心させる優しい言葉…
大丈夫。大丈夫。
羽毛に包まれたような安らぎの中、再び眠りに落ちた。
ほら、また、好きが増えた。