初めて2人で過ごす夏。

暑いのに甘えたがりの私はくっついていたい。
何も言わずに私の為すがままにさせてくれる。

汗ばむ首筋の香りが堪らなく好き。


夜風とジャズが心地良く…

冷えたシャルドネ。
ボトル1本空けちゃった私。
クスクスと笑う彼。


眠い…


肩にもたれて指を絡めて夢見心地。


ふと、目が覚めて…

静かに瞳を閉じた彼が静かに団扇で私を仰いでいた。


あなただって眠いでしょうに
眼鏡をかけた鼻筋がキレイな横顔…



そんな優しさが不安定な私の心をフワリと整えてくれる。


諍いが無いわけじゃない。

不安が無いわけじゃない。

でも、

何だか、全部、良いことだと思えた。