彼の腕の中で目覚める。

昨夜の深酒が祟って目が回る。
全くもって自業自得で
いい年して相変わらずお酒の飲み方が下手くそだ。

『気持ち悪い…』

笑われるかと思った。
呆れられると思った。


そっと頭を撫でられながら
『可哀想に大丈夫?』

そのまま抱きしめられる。

意外な台詞。

全てから護られているような
優しくて甘やかな気持ち。

このまま、ずっと、具合の悪いふりをしてみようかな。