贅沢な場所でなくていい

2人で充分な広さの平屋建て

日当たりが良くて

小さな元気な犬を飼おうか

手を繋いで散歩に行こう

正面から見ると変わらないけど頭頂部が
少し薄くなった彼

私の名前を他の女性の名前と間違えて呼ぶ

ちょっと拗ねたふりして困らせたい。


冬はこたつでお煎餅を食べながらお茶を飲もう。
いちいち立ち上がるの面倒だからテーブルにポット置いておいて

お菓子箱もおいておこう。

たまには頂き物の美味しい洋菓子を頂きながら
香りの良い紅茶もいい

それとも、ヤッパリ、珈琲がいい?


そんな遠い未来を夢見て夢見て夢見て夢見て


彼が私を私だと解らなくなっても
私が女としての役割を果たさなくなっても

この全てを愛された記憶

私は

忘れない
忘れない
忘れない
忘れない


きっと枯れても潤う…

この日々…