父が通う事となったデイサービスは担当のケアマネジャーが所属している法人が運営している所だった。

 介護サービスを探す手段は人によって様々だが、両親の場合

 以前祖母がお世話になっていた
 家から程良い距離の場所

おそらくこのような理由だったのだろう。

15年前に亡くなった祖母が利用していた居宅事務所とデイサービス。

市内でも規模の大きい高齢者施設。老健や小規模多機能など様々なサービスを展開している。先の事を両親が考えていたのかどうかはわからないが、なんとなくの安心感、はあったと思う。

週に2回、9時から15時迄の利用。施設で送迎もお願い出来る。

入浴と筋力低下を防ぐ為の運動。

父のケアプラン内容だ。他にも記載されている項目はあるが、デイサービス利用目的は主にこの2つである。

歩行の不安定な父を自宅の風呂場で介助するのは難しく、出来たとしてもシャワー浴が精いっぱいであろう。夏場はよくても、冬はシャワーだけでは寒すぎる。今どきの断熱材の入った家ならともかく築70年の断熱材など入っていないであろう古い家。風邪をひくかヒートショックを起こすか、何より2人揃って転倒するリスクが高すぎる。

入浴に関してはデイでお願い出来たのでよかったのだが(まあ、同性介助じゃないと嫌、大浴場で他の方と一緒は嫌、との事で父だけ通所施設の風呂ではなく老健側の個浴を使わせてもらったりとかなり無理は聴いてもらっていた)歩行訓練の方がなかなか思うように進まない様子であった。