今日は姉と実家へ行ってきた。

家の中に風を通し、予定していたケーブルTVの解約の工事の立ち会い、掃除、要らなくなった物の処分。
母が施設に入所した去年の今頃から少しずつ片付けをする為に実家へ通っているのだが、なかなか捗らないのは思い出が詰まっていて捨てられない、という感傷的な理由ではなく、単に物が多いから。

なんでこんなに溜め込んだんだ、、、。ため息ばかり出そうになるのを飲み込んでひたすら手を動かす。

似たようなデザインの服、見たことがない使った形跡のない鞄、家中のあちらこちらから出てくるタオル類と下着類。

比較的新しい物が多いのはおそらく認知症状が進んで金銭感覚の麻痺していた母が買い込んでいたのであろうと思われる。

探し物は見つからないのに、必要ない書類は山の様に出てくる。

この数年間必要なかったのだからこの先も要らないだろうよ、、。

そんな事を思いつつ黙々と袋に詰めていく。

この先まだ母屋だけではない。蔵と車庫の中も片付けないといけないのだ。

私) 蔵の中って何があるんだろうね。お宝鑑定団に出せそうな物でもあるのかな。

姉) えー、絶対ガラクタしかないって(笑)

そう、蔵に関しては何が入っているのかほぼ把握していないのだ。姉も私も子どもの頃から数えるほどしか蔵に入ったことはなく、入り口の方に使っていない食器類があるのを見ているだけで、一階の奥と2階に何があるのか未知数なのだ。

姉). 車庫の中と蔵とさ、、何ヶ月(片付けに)かかるんだろうね(苦笑)

先の見えなさに目眩を覚えつつも次の予定がある為に片付けを切り上げ実家を出た。

次に実家に行くのはお盆前か。暑さが厳しくなる前にお墓の掃除に来ないとね。そう話しながら実家を後にした。

次に訪れたのは父の入所している施設だ。

母の入所している施設は面会が自由なのだが、父の施設は一週間に一度の予約制だ。

受付で名前を告げ担当のフロアの職員さんに居室まで案内して頂く。どうやら週の頭に熱発していたらしく点滴を施行されていた。熱は下がったものの痰のゴロつきもみられていたらしく絶食の指示。
様子をみなから来週から食事開始との事だった。

思ったよりも顔色はいい。私達の顔を見てパンが食べたい、と話す。来週から食事開始だからと話し、実家の現状、母の事を話し、8月になったら孫達を連れてくるからと言うと表情が緩んだ。

 そういえば3年前か。3年前の6月だったなと父が入院した時の事を思い出していた。


2021年6月。話があるからと実家に呼ばれ父が入院、手術をする事になったと話された。

2019年の秋頃から歩行が以前よりも遅くなったのでは?という症状が見られはじめ、翌年の秋には一歩目が出ない、歩き出したと思ったら前のめりに小刻み歩行になり転倒しかかる、といった症状へと進行していた。


姉も私もパーキンソン病なのでは?と疑っていたのだか、父自身はパーキンソン病ではないと主治医の先生が言っていたと言う。

父は20年程前に脳出血を起こし手術をしていた。発見が早かった事もあり後遺症もなく退院し仕事に復帰していた。

その後も定期的に受診していた為、心臓疾患などがみつかった際にも早期に治療を開始しており、さまざまな持病を抱えつつも父なりに病気に向き合って生活しているようだった。

それ故にパーキンソン病ではないと言う父の話に疑問を抱きつつも、主治医の先生がそう話されるのであれば、、だけど何が原因なんだろうか、また何か新たに発症しているのだろうか、と考えていた。