事例713『梁切欠き』 | 欠陥住宅を調査する建築士のブログ

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検査で撮影した欠陥写真の解説。検査やハウスメーカー、紛争の裏話などを紹介。

こんにちは住宅検査カノム の長井です。


忙しい時ほど、体に痛みが出てもそのままにしがちです。

昨日、筋肉のハリがひどく長時間座っていられない
状態になりました。

ひどくなる前にストレッチなどをすれば防げるのに
忙しいと、忘れてしまいます。



■(1)今回の事例_________

「梁切欠き」
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梁貫通
 

◆写真解説

配管を通すため梁を切り欠いている。
外側に構造用面材の施工があり、端部の
連続貫通は耐力を落とす。


◆内容説明

木造住宅では梁を貫通、もしくは切り欠かないと
配管や配線が通らないことがある。

梁のサイズに余裕があれば、多少の切欠きは問題ない。

写真のように、耐力面材の端部となる
梁部に連続穴あけすると耐力が落ちることもあります。


現場監督が常駐しない住宅の現場では
職人が勝手に施工するケースがほとんどのため
こういったケースは良く見かけます。


◆対策

無計画な配管貫通を禁止させる。



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■(2)編集後記

東京で建築現場の放火が相次いているようです。

木造住宅は火に弱いイメージがあり
放火もしやすいのでしょうか。


木造住宅で火災に強い仕様「省令準耐火」が増えています。
この仕様は基準が細かいため、検査すると
かなりの高確率で間違った施工を目にします。

火災保険が安くなるメリットで飛びつきがちですが
施工がいい加減では、いざという時に危険です。