事例706『ひび割れからの錆び汁』 | 欠陥住宅を調査する建築士のブログ

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検査で撮影した欠陥写真の解説。検査やハウスメーカー、紛争の裏話などを紹介。

こんにちは住宅検査カノム の長井です。


今日はかなり涼しいです。

例年、名古屋は35度超えが何日も続きますが、
今年は数えるほどしかなかったです。

雨も多く、太陽光の発電量なども
かなり影響を受けたのではないでしょうか。



■(1)今回の事例__________

「ひび割れからの錆び汁」
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ひび錆び汁

◆写真解説

基礎のひび割れから錆び汁が出ている。
ひび割れから水が入り、内部の鉄筋が錆びている。

放置すれば鉄筋が膨張し、コンクリートが割れる恐れがある。


◆内容説明

約10年ほど経過した住宅の基礎のひび割れ。
コンクリートの収縮でひび割れは起きることはある。

ひび割れを放置してよいかどうかは幅から判断する。

錆び汁が出ていれば、ひび割れ幅が小さくても
早急に修補しないといけません。


◆対策

床下などで発生していれば、発見できません。

定期的な点検が重要です。



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■(2)編集後記

瑕疵検査に行くと、建築士や業者のごまかしを
発見することがあります。

建築確認や銀行融資を通りやすくするための
書類上の改ざんなどです。


施主さんが理解し、利益になることでしたら
こちらは何も言いません。

建築士や業者の利益のためで、施主さんが説明を
受けていない場合は、意見します。


先日も行政に告発すれば建築士の処分が確実な
書類上のごまかしを発見しました。