事例681『屋根下地の腐朽』 | 欠陥住宅を調査する建築士のブログ

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検査で撮影した欠陥写真の解説。検査やハウスメーカー、紛争の裏話などを紹介。

こんにちは住宅検査カノム の長井です。


今日はやや遠方へ、マンション完成検査に出かけます。

一個人からの依頼で、見る場所は限られますが、
ピット内や屋上など、ミスが出やすい共用部分も
抜き打ちで場所を指定し、チェックしてきます。

売主、施工者さんには時間を取らせるため
遅れないように早めに出発します。



■(1)今回の事例_________

「屋根下地の腐朽」
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屋根腐朽
 
◆写真解説

軒がない屋根。少しだけ外壁面から出ている屋根下地の合板が
濡れて真っ黒になっている。屋根からの雨漏りが原因。


◆内容説明

屋根の防水が切れ、下地の合板まで濡れている。
長期間放置したため、合板が腐り、
屋根ごと交換しないといけない状態。


原因は防水工事の施工不良。
こんな状態でも屋根工事店は施工不備を認めない。



◆対策

雨漏りは10年間の瑕疵担保期間や保険があるので
ミスがあっても自己負担で修理することは、ほぼありません。

それでも漏れないに越したことはありません。

特殊な屋根形状、防水材料を使う場合は
工事中のチェックが重要です。


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■(2)編集後記

マーケティングコンサルタント藤村正宏さんのSNSでの投稿で
昨日、こんな内容がありました。
↓↓↓

不自然なものは、不完全ですから、どこかが破たんして結果、不幸を招く。
あのナポレオンがこう言っています。

「すべて自然でないものは不完全である」

一見、その時は成功したと思っていても、長い目で見たら不幸のはじまりだったりする。

お客さまを騙すような商売。
誰かが泣くようなビジネスモデル。
自分だけよければそれでいいという会社。

そういうのは自然ではないですから、しあわせの概念とはほど遠いところに到達します。
そういう落とし穴に落ちないようにね。



これを読んで思い出したことが先週情報入手した話。

最近始まった、ある詐欺まがいのサービス(住宅関連)が好調らしい。

住宅購入は慎重になる方が多く、不安を取り除く内容を
無料だと持ち掛けられれば、騙される人は多いでしょう。
また、購入経験がないと、騙されていることにも気づかないでしょう。


騙されないためには、システムの不自然さに気付くことです。

「無料な理由は何なのか」「無料なのに広告を出せるのはなぜか」
それが分かれば、自分のためのシステムでないことに気付くはずです。