私がオランダに来たのは18歳、高校を卒業して半年後のことでした。
家族、友達、先生、沢山の人に応援していただき、「なんとかなる」と根拠のない自信とスーツケース二個でほぼ地球の反対側まで1人できた私を待ち受けていたのは、想像を遥かに超えた世界でした。
まず私が最初にぶつかった壁は、、、
「英語」
私のクラスに日本人はいませんでした。ヨーロッパの学生は母国語が英語ではなくとも話せるのは当たり前、突然目の前で飛び交う英語の会話に目が回りました。
そんな中私が言えたことは、
「I’m Kano. I’m from Japan. Nice to meet you」
、、、小学生?笑笑
残りの時間はただただ愛想笑いをして過ごしました。
学校の初日が終わりそのまま逃げるように走って家に帰ったことを覚えています。踊ってもないのにすごくすごく疲労を感じ、ベッドに倒れ込みました。
次の日から学校が始まり、自分の覚悟がどれほど甘かったか、痛感する日々が始まりました。
学校でも一言も喋らない。
もちろんクラスメイトとも打ち解けるわけがなく、どうしても喋らなければいけない時のみ口を開け、文法も発音もめちゃくちゃの英単語を並べてなんとか伝えようとするが伝わらない。惨めさと情けなさで潰れそうでした。
唯一バレエとコンテンポラリーのクラスはあまり喋らずに済んだためなんとか過ごしていました。
そんな中また大きな壁が私の前に立ちはだかりました。
2週間目の1日目、アートディレクターに呼ばれ、こう告げられました。
「あなたは今日から2年生に上がるからね」
、、、え?
困惑したまま入れられた2年生のクラス。
とりあえず飛び級したというのは分かったが、頭の中がクエスチョンマークだらけだった。
なんで私が?英語も喋れないのに。
訳がわからぬまま入れられた2年生のクラス。
そのクラスで、そこで出会った人によって、私の人生は大きく変わることになるのです。
、、、続く
Kano🐾



