何度も何度もキスをしていくうちに、テンションが跳ね上がってくるのがわかる。
ぞくぞくして、背筋に、鳥肌が立つみたいに・・・
恵理の、ふくよかな胸を締め付けている乗馬服の前のボタンを外すと、綺麗な刺繍が施された下着に包まれたふくらみが現れる。

キスを続けながら、胸のふくらみを邪魔している布をどけて、その先を軽くつまむ。
恵理が、鼻を鳴らすような、甘いため息をもらす。

恵理の舌を絡めて、強く吸ったり、唇だけで小鳥がついばみ合うように優しいキスをしたり・・・

我慢できなくて、恵理の乗馬服のボタンを全部開けて体に絡みつくと、

「あっちに、長椅子があった・・・わ・・・ね・・」
と、荒い呼吸で囁いてくる。
こんな時の恵理の声は、特に甘い。

もつれ合うように長椅子に横たわる。
「・・・亜莉亜・・・私、汗をかいてる・・・シャワーを浴びて・・」
「恵理の香り、好き。いいの、このままで・・・」

私は、恵理の胸の谷間に顔を埋めて、恵理の汗と香水の混じり合った、大好きな『恵理の香り』を、鼻腔一杯に吸い込む。

乗馬ズボンをずり下げると、一瞬恵理が、手を抑える。
「・・・明るくて・・・恥ずかしいわ・・」
いつも、気高く毅然としている恵理が見せる『恥じらい』は、私しか知らない。
私にしかみせないで・・・
愛しくて、どうにかなりそうだから・・・・・・・・・

恵理も、私のワンピースを脱がせて、ショーツだけの姿にさせる。
温室の、古い天井硝子越しに降り注ぐ日の光と、木漏れ陽が、恵理の裸体の上をまるで黄金の花弁が舞うように降り注ぐ。
なんて綺麗なの・・・

光の中で、肌と肌を重ね合う。
花と土と木の香りと、鳥の音色に包まれて。。。
重なり合う肌のぬくもりと、二人の香りが入り混じる。

「寒くない?」
「大丈夫よ。それより、誰か来るかも・・・」

恵理は、人の事を気にしながらも、その目は欲望で熱くうるんでいる。
例え、アレクが現れたとしても、恵理は、まるでボッテッチェリの『ヴィーナス誕生』のように、立ち上がり、頬笑みかけるだろう。

『こんな時』の、恵理の囁くような声が好き。
それから、「喜ぶ」声も好き。
甘える声も・・・・全部、全部聞きたい!

私たちは、夢中でお互いをむさぼりあった。
恵理の膝を曲げた間に、私の足の間を押しつけて、揺らしていく。
恵理の顔が、徐々に赤く染まり、あえぎ声が大きくなるので、その唇を手で優しく抑える。

いろんな声も聞けたけど、イク時の恵理の声は、最高に素敵だから、それを私の手の平の中に捕まえるの。
私以外の、誰にも聞かせないように・・・・・・・・

色々なイキ方があるけれど、私はこの体位が一番好き。
恵理の顔を見ながら、イケるから。
のけぞる、恵理の顔を見ると、私の頭の中がスパークして、幸福感で一杯になる。
バイオリンと、恵理だけ。
私を、本当に逝かせてくれるのは・・・・・・・

敏感になった恵理の、胸のふくらみの堅い蕾を、指でつまむ。
「こら」
恵理が、びくっ!と、体をしならせる。
いったばかりの体は、その余韻がとても大きくて広いのだ。

「恵理の綺麗な所・・・」
私はそう言いながら、恵理の肌に指を滑らせる。

「鎖骨・・・」
恵理の、綺麗に浮き出た鎖骨をなぞる。
ふふっと、恵理が笑う。

「綺麗な、丸いふくらみ・・」
恵理の胸のふくらみを、そっと手のひらで包んで、口づける。
恵理が、ぴくんと、体を反らせる。

「かわいいおへそ」
おへその中を、舌先でぐるりとなぞると、恵理がじれたように腰を揺らす。

「ここも好き?」
恵理は、無言でうなづく。
「亜莉亜に触れられると・・・・どこも、反応するの・・・」
嬉しい・・・・やっぱり、恵理は楽器と同じだ。
私が愛すれば、素敵な音楽を奏でてくれる。
「浮き出た腰骨、薄い茂み、その下の・・・」
「あ」
小さく、恵理が叫ぶ。
イったばかりのそこは、しっとりと蜜壺のように滑らかにぬれていて、甘い香気を放っている。
ここの香りも好き・・・
思わず、顔を埋めて舐めはじめると、恵理が、甘い声で「イヤよ、イヤ・・」と繰り返す。
本当は、気持ちいいのね・・・

うるんだ熱い所に、指をそっと埋めていく。
中で動かしながら、指を増やすと、恵理が指の動きに合わせて腰をわずかに動かす。
その仕草が、とてもエロティック・・・・・・・・

恵理の大好きな所を、すぐに触れたせいで、あっという間に、二度目。
恵理は「もおっ!」と言いながら、すぐに反撃に出てくる。
私の下から、指を滑らせるように入れると、柔らかな動きで、中をまさぐる。

私は、甘えた声で、恵理の体に自分の体をそっと横たえる。
恵理は、私の片足を自分の肩にかけるように持ち上げ、指の動きを自由にする。
くちゅくちゅと音を立て、すっかり私の好きな場所を見つけ出して、そこを優しくなぞったり、強く押したりして、私を夢中にさせる。

ぐったりとなった私達は、そっと抱き合い、愛の余韻を楽しむ。
このひとときも、好き・・・