6月も近い。田植えが始まる頃となると子供たちの食欲も旺盛になってくる。小さな谷の清流から、カジカガエルの歌声。清流の聖に見守られてヤマセミ夫婦は今日も輝いている。1日45匹の魚(オイカワ、アブラハヤ、ウグイがほとんど)を巣穴に運び込む。(朝、昼、夕方に集中)つまり、45回ダイビング。自分の分(1日10〜15匹)もある。とてつもないダイビングをこなしている。私だったら1日もだめだ〜ヤマセミに生まれなくてよかった〜つい本音が出ちゃう。「写真の左側がチャチャ。右が奥さん。」奥様の疲れがなんとなく感じられる。ヤマセミに限ったことではないが、子育ては父親も積極的だ。哺乳動物は子育ての邪魔をするものが多いが。鳥類の場合は夫婦とも嘴を持っている強みだ。食材は嘴で運ぶ。哺乳動物は「哺乳」という行為ができない旦那は立場が微妙なのかもしれない。旦那が哺乳できたらそれはまた複雑な関係になっちゃうかも。
ヤマセミの子供達が巣立ちするのは誕生してから32日〜36日。子供の成長に合わせて与える魚の大きさ、数は違うが巣立ちまでに1600匹ほどの魚を子供たちのために捕らえているヤマセミ夫婦の毅然とした子育てに拍手。
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夫婦で魚(オイカワ)を運ぶ。
ヤマセミの子育ての時期は雑木林の中は生き物たちの歓声で活気がある。特に国蝶オオムラサキがリーダーとなって昆虫酒場を仕切っているのが興味深い。アオカナブン、カナブン、カブトムシもオオムラサキルールで行儀が良い。
オオムラサキ(8頭)アオカナブン、カナブン
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オオムラサキとカブトムシ
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カブトムシ
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つづく