文・写真 じんぼけんいちろ

 

ヤマセミはダミーの巣をあっちこっちの崖に作る。偽物はご主人様の担当らしい。奥様の姿は見たことがない。巣穴のトンネルの入り口を見れば古巣か最近掘ったものかがわかる。多くの場合(見慣れないと)判定は難しそうだが入り口の形状にを見てほしい。

中心部が盛り上がっているのが新しいものだ。このようななんでもないことに気付くまで8年もかってしまった。見ているようで見ていないものだ。反省。

 

入り口が盛り上がり線路のようになっている

エクタクロムASA200 ニコンF2ホトミック135ミリ

 

ダミーの巣は一見巣穴には見えるがヤマセミの頭が入る程度20センチ程度のものが多い。これがややっこしい。巣穴は目線よりも高い位置にあるたため、深さがわかりずらい。だが入り口の中央部の盛り上がりはないので見当はつくこと。入り口に頻繁に指を引っ掛けるので偽物の巣のトンネル口がやや崩れているのも特徴。

 

子育てに使った巣穴は毎年10月〜12月にトンネルの長さを計測している。全国的なことはわからないが、観察している神奈川県(かなり広いです)内のもには平均165センチ。カワセミの巣穴が80センチだからほぼ倍。

新居(巣穴)は夫婦で10日ほどかけて作っちゃうすごいよな〜長野県で観察されたヤマセミの巣穴(入り口から産室までの長さ)は3メートル。

 

 

 

 

ダミーを掘るチャチャ

エクタクロムASA200ニコンF2ホトミック300ミリ

 

寒さをじっと我慢の運転手

なんで?夏は良いが冬は車の暖房禁止だから。だからなんで‼️車の暖房を入れて現地でいざカメラを使おうとすると、結露でレンズとフイルムが曇って使えない。あったかいとこから急に冷えたことに出すから仕方ないが。早朝はマイナスの気温は当然。車の窓は全開。ブルブル震えながら自身の顔をルームミラーで見ると寒気もぶっ飛び笑ってしまう。だって、格好真剣に震えている自分を自分が見てる滑稽さ。

 

 

薄暗い川辺。夜明けはまだだが騒がしいカラスの鳴き声。実に早起きな野鳥だ。前日の夕方、他の野鳥たちすでに寝ぐらに入た薄暗い時間でも遊びこけているカラスだが早起きだ。自分もカラスのような生活をているが。カラスの次に起きてくるのがセグロセキレイ。水面から突き出た石や岩の上をスキップしながら小声で歌いながら暗い水面を気にせず歩いている。薄暗く神秘的な星空の中から現れるヤマセミは神々しい。野鳥たちに興味を持ちヤマセミに会ってみたい方には是非体感してほしい場面だ。

 

つづく