雄介っ!!!


現れた男の両頬を抓って黄色い声で抱き着く。


「お待たせ。」


雄介っ!雄介っ!!雄介っ!!!

一気にテンションが上がる。


両頬を抓ったまま飛び跳ねる私に

「んぐぐぐぐっ!!!」

顔をぐしゃぐしゃにして痛みの愛情表現をして見せる雄介。


抓った両手を放して見上げると、うっとりと瞳を潤ませて頬を赤らめる。


ふふっ。


彼らはなぜ同じ表情をして見せるのだろう…

きっと自らのエネルギー値を下げることによって外からのエネルギーを流入させることが出来るという仕組みを、知らずのうちに使っているのだろう。


ドコから来たの。電車で来たの?


「ん。コンベンションがあって。丁度さっき終わった所だった。結城さんにまた会えて嬉しいっす!おかえりなさい!」


雄介! 久しぶりだね!また会えて嬉しい。

雄介の首根っこにぶら下がる様に抱き着いた。


暴れたい!!ムシャクシャするの!!!

よく来てくれたね!!

どこ行こっか!?

私が暴れられる飲み屋さんとか無いの!?


「暴れるって…(笑)この時間だと、そういう店はもう閉まってますね…」


じゃ、どうする?


「…ホテルでも行っちゃいますか…」


ん!そうしよ!行こっ

遠いの?あっち?こっち?どこ?どれ位歩く?

ねぇ、今日何したい?何して欲しい?


新しい奴隷候補、2度目に会うこの子の名前は

「雄介(ゆうすけ)」に決めた。