24日の日曜日、恒例の地元ゲーム会に参加してきました。
軽めのものを中心に13タイトル、15セッションとかなりの数を消化しました。
・“モンスター”(アミーゴ)
・セットコレクションと競りがシステムの中核をなす、お手軽なアミーゴからの新作カードゲーム。
・手番プレイヤーが競りで決定され、またこのプレイヤーのみが手札をプレイして得点にすることができるあたりが斬新といえば斬新か。
【評価】
・5点。
・シンプルなルールで、まずまずの面白さを期待していましたが、セッション後の印象は平凡な凡作という感じでした。
・5人だったのが駄目だったような気もしますが果たして3人や4人で楽しめるかどうか…。
・熱烈な希望者がいなければリプレイの機会はないかも。
・“暗黒の金曜日”(コスモス)
・フリーゼの株売買ゲームで最近のフリーゼの中では一番のお気に入りタイトル。
・初めての3人プレイ。
・やはり面白さは健在だったが、3人よりは4人、5人の方が適正人数に近い気はした。
・銀の価格変動が発生する株価変動のタイミングが非常に重要で、3人だと特にそれが顕著になるようにも。
【評価】
・8点。
・株価変動のシステムが絶妙。ある程度まではなんとなく予想できるが完全に読み切ることは無理で、このバランスは素晴らしい。フリーゼを評価したい。
・“ゴールド!”(アミーゴ)
・シャハトによる新作カードゲーム。
・プレイヤー数が2人または3人という点でプレイヤーを選ぶかもしれない。
・シンプルなルールながらパズルチックでジレンマも濃厚。マイナス2点のロバカードを上手く使えるようになると一気にゲームの深みが増す。
【評価】
・8点(やや甘め)。
・今だ評価は変動する中にあるけれど、有名なデザイナーだけあって、流石の完成度だなぁ、と。
・同作者のあの名作、“コロレット”に並ぶ代表作の登場かと思えた瞬間もあった。
・“髑髏と薔薇”(ルイ・メメ)
・話題のブラフゲーム。3人と4人で1回づつプレイ。
・大変シンプルなシステムながらしっかりとした読み合い、騙し合いの楽しめる秀作。
・守りに入ってばかりでは勝てず、かといってあまりに博打に出ると失敗して手痛いペナルティを被ってしまう、このあたりのバランスも素晴らしい。
【評価】
・8点。
・良質なブラフゲームがプレイしたいのであればしばらくはこれで間に合うだろう。
・本国フランスでのゲーム賞受賞も頷ける。
・設定(暴走族の次期リーダー決定)とそのコンポーネントの出来にも言及しておきたい。
・“ゴールドラッシュ”(ハンスイムグリュック)
・クニツィアの’90年作。
・20年以上前のタイトルながら、評価は上々のタイトルで、プレイしてみると確かにその評価の高さが納得できる良作。
・どこで自分のコマを配置するか、この一点に大変なジレンマがのしかかる。流石はクニツィア。
【評価】
・7点(やや辛め)。
・古臭さは否めないものの、今プレイしても十分に面白いと思える。上手く言えないけれど、“非常にゲームらしいゲーム”とでも表現すればいいのか。
・実にクニツィアらしいデザインで、知らないで始めてもクニツィアだと分かる人も少なくない気がする。
・“ラック・オブ・ザ・ドロー”
・毎回異なるお題に対し、制限時間内に各自がイラストを描き、その後で発表される評価基準に基き最も適していると思われるイラストに各自が清き一票を投票する。このとき自分のイラストに投票することも可能。最も得票できたイラストのプレイヤーが得点する。
・お絵描きゲームは大概どれをやっても面白い(特に初プレイのタイトルはなおさら)と思える私。これもなかなかの面白さだった。
・同一のお題ながらプレイヤーによって仕上がってくるイラストがそれぞれ特徴があるのが面白い。
【評価】
・6点。
・この手のお絵描きゲーム、面白くて何度もプレイしたくなるようなタイトルにはそうそう出会えない気がしている。本作もまずまずの面白さは感じられたけれど、自分のイラストにも投票できるというシステムもどうも納得できないものが残り、秀作とまではいかないというのが僕の率直な気持ち。
・イラストドローゲームは最もデザインの難しいジャンルのひとつではないかと思えた。
・“ランキング”(ハンスイムグリュック)
・“ペルガモン”のコンビによる近作。4人で2回プレイ。
・毎回出題されるお題に対し、自分の手札から一枚をプレイし、何らかの理由、コメントを付加しつつ、同ランクの2枚を比較し、上げ下げしていくというもの。まさに“ランキング”。
・単純にルールに則ったプレイでは手札が良ければ勝ってしまうだけの運ゲーになってしまうが、大人同士のセッションとなると正体隠蔽系のメタゲームに豹変する。
【評価】
・7点。
・シンプルなブラフゲームとしても面白い。露骨に自分のタイルを上げていては明らかにばれてしまい、減点の危機に晒されるものの、上げないわけには得点もままならなず、さてそこでどうするか。
・ルールは簡単だし、いつもはゲームをやらない人とのプレイも楽しめそうな良作ではないかと。
・“ヤギの王様”(アミーゴ)
・ブルクハルトによる“ヤギ三部作”の最終作ということでいいのだろうか。
・多数のタイルから形成されるゲームボード全体を見回し、先を読むことが要求されることからアブストラクトぽさを感じるプレイヤーもいるかも。
・ブルクハルトらしい、独特の嫌らしさとでもいえばいいのだろうか。そこが楽しめるかどうかが本作の肝ではないだろうか。僕は楽しめた。
【評価】
・7点。
・真剣に勝ちを目指すのであれば、並べられたタイル、他プレイヤーの取得したタイル等々、注意を払うべき情報量は少なくない。それらの情報を整理し、最善手を考えるのは容易いことではないと思われた。
最初から全てを把握しようとせず、適当に折り合いをつけ、肩の力を抜いてプレイする方が本作本来の面白さを味わえるかも。
・“水晶の森”(ツォッホ)
・磁石を利用したギミック採用の子供向けタイトル。
・ギミックは素晴らしいが、いかんせん磁石の作用がいまひとつ。これが個体差なのか、すべての商品でそうなのかは分からないが、興を殺がれてしまったのが残念。
【評価】
・5点。
・苦手な子供向け記憶ゲームで評価は辛い。
・磁石を使ったギミックは悪くはない。子供にはウケるかもしれない。しかしその磁石の効きがいまいちでは悲しいとしか言いようがないとも。少なくとも僕があえてこのタイトルをリプレイする機会は少ないだろう。
・“ブクブク”(アミーゴ)
・ステファン・ドーラによる名作を4人で。
・随分前にプレイして以来何年振りか、久しぶりのプレイ。そして“こんなに面白かったっけ?”と作品の魅力を再発見。
・シンプルなトリックテイクととることも可能な数比べ。2番目に大きい数字をプレイしたプレイヤーが大きい方の水位カードをとるというシステムが秀逸。
【評価】
・8点。
・読み合いに重点の置かれたシステムにまずは好感度大。流石はカードゲームの名作とされているだけのことはあるな、と。
・場の状況により、微妙にプレイヤーの目指す方向が異なることがあるのがまた非常に興味深い。素晴らしい。
・“花火と生け花”
・今回は“生け花”を3人プレイ。
・シンプルな役作りカードゲームで引きが重要なあたり好みは分かれるかも。
・ちなみにデザイナーはあのアントワン・ボザだったりする。
【評価】
・6点(やや辛め)。
・期待していた本作だったが、引き次第で勝負の趨勢が決定されるようで、運の要素が強い印象。ちょっと僕の好みではない気が。
・ただ評判は上々だし、もう何度かはプレイしてみたい。
・“フェットナップ”(アミーゴ)
・カードゲーム続投。3人。
・“バサリ”等の作者による、カウンティングも重要な名作。
・“ブクブク”同様、こちらも久しぶりのプレイで評価が上昇。
【評価】
・7点(やや辛め)。
・シンプルなルールでけっこう熱くなれる、良質なカードゲーム。プレイの難易度は“ブクブク”よりも低いと思われるし、誰にでも楽しんでもらえそうな点も評価したい。
・“ヒッポホップ”(アミーゴ)
・そして本作で〆ました。3人。
・“フェットナップ”と同等以上に記憶力が試されるアミーゴからの新作。
・記憶以外に駆け引きもありまずまずの出来か。
【評価】
・6点。
・記憶ゲームというだけで評価は辛くなってしまうなぁw
・悪くはない。家族でワイワイ楽しめる素質は十分かと。しかし本作も僕がリプレイする機会はかなり限られそうな気はするw
以上にてこの月の例会も無事終了。参加者はのべ8人でした。参加していただいたみなさん、ありがとうございました。また来月もよろしく!