KANO空感設計のあすまい空感日記 -23ページ目

KANO空感設計のあすまい空感日記

愛知県岡崎市で、自然素材と節電の家づくりをしているKANO空感設計。 「空感=空・自然を感じる・感性豊かな」木の家を中心に、建築家男女の視点から提案。

http://www.kano-cd.jp

昨日のブログの続きです。

世界基準の「いい家」を建てる 」 では、本のタイトルにあるように、世界基準の「いい家」が、日本の次世代省エネ基準のはるか上を行く基準であることを思い知らされました。
世界基準から見れば、次世代省エネ基準は、その1/3(愛知県などⅣ地域などの場合)の性能しかない、遅れた基準であるというのです。
次世代省エネ基準とは、(財)住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)のフラット35やフラット35Sの省エネ基準のことです。

↑グラフと挿絵は(財)建築環境・省エネルギー機構 のホームページからの転載です。
「やっと国際水準に追いついたぞ!」なんて言ってますが、正確には、国際「最低」水準です。

「次世代」なんて、未来の省エネ基準のような名前ですが、1999年(平成11年)に建設省によりつくられた「古い」基準なのです。
1992年の「新省エネ基準」に対して、このような名前になっているにすぎません。
一番最初に作られた1980年の「省エネ基準」に対して、「新」と名付け、いまだに、「新省エネ基準」という言葉が残っています。

日本の住宅産業界は、これまで、世界に比べれば環境意識が低く、世界に取り残されて、「古い」次世代省エネ基準ですら、新築住宅の40%と低いままです。
新築ではない、住宅も含めたら、住宅全体では、かなり普及率が低いです。

私たちの設計では、今まで、当たり前のように、お施主様から特に求められなくても、少なくとも、次世代省エネ基準をクリアする設計をしてきました。
住宅エコポイント(再開が決まりました)を取得するためには、次世代省エネ基準をクリアするのが、早道だったということもあります。

日本では、建物を建設する時に守らなければならない、「建築基準法」で、断熱や気密に関して、法規制が全くないのです。
全くの、無断熱で、すきま風ぴゅーぴゅーの家で、エネルギーを大量消費してしまう家でも建てることができてしまうのです。

日本でも早く、最低基準を設けるべきだと思います。
エネルギーの垂れ流しを防ぐべきです。

こんなことを思っていたつい最近、日本ではこんなニュース「住宅 断熱効果の義務づけ検討 」がありました。

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、電力不足が懸念されるなかで、家庭でのエネルギー消費を減らすため、経済産業省は、住宅の窓や浴槽といった建材や設備に一定の断熱効果を義務づける方向で、省エネ法を見直す検討に入りました。

喜ばしい、日本では画期的な方針です。
でも、建材メーカーや設備メーカーに義務付けをするだけのレベルにとどまっており、家全体に法規制を設けたわけではありません。
でも、法規制化への第一歩と評価したいと思います。
正月休みに、「世界基準の「いい家」を建てる」 を読みました。
私が会員になっているパッシブハウス・ジャパン の代表理事をしている、森みわキーアーキテクツ )さんが書いた本です。

「パッシブハウス」とは環境先進国ドイツのパッシブハウス研究所によって確立された、はるかに高レベルな、画期的な省エネの家づくりです。
「住み手の健康を守るために必要な換気量を​温度調節することで、冷暖房が可能となるような、建設コストを抑​えた居住性の高い省エネ住宅スタンダード」です。

厚い壁で断熱・気密性を高め、壁や窓からの熱損失を少なくします。
最​新の換気設備で、排気される空気の熱を使い、給気される空気を事前​に暖めたり(冬)、冷やしたり(夏)する「熱交換」を行います。
この熱交換により室内を快適な温​度に保つと、エアコンやセントラルヒーティングといった冷暖房設​備がほとんど不要になるのです。
換気を温度調節することがエアコン代わりの冷暖房設備になる、日​本ではまだ夢のように聞こえるかもしれません。
ですが、ドイツ・​スイスでは、このパッシブハウスが、市場に大きく普及し始めていま​す。
省CO2になるため、地球温暖化防止にもつながります。

大幅な節電になるため、「脱原発」を考える私たちのこれからの設計手法として、考えていきたいのです。

「パッシブデザイン」や「パッシブソーラー」と言葉が似ているため、日本では混同されますが、異なる概念です。
「パッシブデザイン」について書いた過去ブログ
「パッシブソーラー」という言葉は、OMソーラーやその改良版である「そよ風」で使われていますが、機械を使っているので、本来は、「アクティブソーラー」と呼ぶべきと思います。

次回に続く
「大屋根光庭の家/​蒲郡」のお施主様と打合せ。

プランがほぼ決まってきました。
設計契約前に、プレゼンした計画案を気に入っていただいてるので、部分的に変わっただけです。

計画から、基本設計に移行する時には、たくさんの質問をします。

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計画案が気に入っていただいているとしても、全て提案通りにしていいというわけにもいかないと思うので、そのまま進めていいのか、細かい部分まで、「これでいいですか」と聞きながら、慎重に進めます。

早めにプランと配置が決まったので、地盤調査をする段取りのために、3案で調査の方法や見積を提案し、決めていただきました。

周辺の地盤データから、地盤はよさそうとの判断があるので、それをもとにして、地盤調査方法を選択しました。

早く地盤の状況を知って、地盤補強に予算を回さないといけないかどうか、確かめるためです。
地盤補強しなければならないのであれば、いくらかかるか調べます。

その場合は、全体予算は限られているので、その分、建物や外構予算などを抑えていく必要がでてきます。
新年早々、新しいお客様とフリー相談室を行いました。
幸先よく新年を飾れました。

JR岡崎駅周辺での土地探しからの家づくりです。
1年くらい前から土地探しているそうですが、なかなか見つからないそうです。

「家が建てられそうな空き地は、いっぱいあるけどなあ」と聞きました。

流通している土地情報はどこの不動産屋でも同じ情報が入手できますので、そればかりを扱っている不動産屋では、なかなかいい土地は見つかりません。
そうではなく、よさそうな土地を見つけたら、だれが持ち主か調べて、その地主に売ってくれないか頼んでくれるということまでやってくれる不動産屋を紹介しました。

他にも、どんな土地を探したらいいか、どんな場所はやめたほうがいいかなどアドバイスしました。

大地震時の予測震度、液状化危険予測、地質の違い、過去の豪雨時の浸水被害などのデータや資料をお渡しししました。
駅を中心とする同じ距離にある場所でも、いい地盤(土地)か、悪い地盤(土地)が明確にわかります。

駅周辺の現在の空撮写真と大昔の空撮写真や、明治初期の古地図もお渡ししました。
昔から民家が建っていた土地のほうが、安心です。
駅周辺だけに民家があり、その他は全て、田んぼや畑でした。

家に対するご要望を事前にお伺いしていたので、簡単なラフプランを作っておきました。
それが入る土地の間口や奥行、敷地面積を中心に探すといいですよとアドバイスしました。
道路が南なのか、北なのかなど、道路位置によって、プランは大きく変わるので、あくまでも、どれくらいのボリュームになるか知ってもらうためのプランです。

設計事務所とハウスメーカーや工務店との家づくりの違いや、構造の違いについても比較表をお渡しして説明しました。
「自作自然の家/岡崎」 の現場へ。
普通の家は、1階に洗面脱衣室があり、洗濯機が置かれます。

上の写真のように、マンションやアパートなどでは、万一、洗濯機廻りで、水漏れした時に、下階へ浸水被害がなるべく及ばないように、「洗濯機防水パン」という、排水口のついたプラスチック製の大きな四角いお盆のようなものの上に、洗濯機を乗せるようになっています。
洗濯機の排水ホースは、「洗濯機防水パン」の排水口に接続します。

しかし、その「お盆」の四周には、水があふれないように、立ち上がりがあるので、「お盆」の中や、「お盆」の立上りと壁とのすきまや、洗濯機の下を掃除するのが、非常に困難です。
ほこりや髪の毛がたまりやすい一番、不潔な場所なのに・・・。

そのため、私たちの設計では、戸建て住宅で、1階に洗濯機を置くプランの場合は、「洗濯機防水パン」を設置しないようにしています。
洗濯機の排水ホースは、床に直接取り付けた排水口に接続します。

しかし、この家は、2階リビングの家なので、洗面室や脱衣室も2階にあり、洗濯機を脱衣室に置きます。
万一、洗濯機廻りで、水漏れした時に、1階に浸水被害を与えてしまうので、「洗濯機防水パン」を置かざるを得ません。

そこで、床埋め込みできる「洗濯機防水パン」↑を採用することにしました。
これならば、床から、立ち上がりがないので、「お盆」の中や周囲、洗濯機の下を掃除しやすいです。

快住研 というメーカーの「フラット防水パン」です