エロイカより愛をこめて | 鹿野優以オフィシャルブログ「ロマンニッキ」powered byアメブロ

エロイカより愛をこめて

タイトルを見てピンときたあなたはなかなかの強者です。

『エロイカより愛をこめて』
これは八十年代から九十年代の冷戦下のNATO(ドイツ)とKGB(ロシア)、それからSIS(イギリス)やCIA(USA)などのお話なのですが、主人公はタイトル通り『エロイカ』さんです。
しかし、この『エロイカ』さん、実はNATO(ドイツ)KGB(ロシア)SIS(イギリス)CIA(USA)のどこにも属していません。
それでは彼は何者なのか…。

実は怪盗さんなんですね。
しかも爵位を賜るれっきとした伯爵です。

もうこの辺りから話がこんがらがってきますが、実はもう一人この物語には主人公が存在します。

続きが気になる方は次のページへ!それが『鉄のクラウス』こと『エーベルバッハ少佐』です。名前から考察出きるかと思いますが、ドイツ人です。つまり、前ページのNATO、KGBうんぬんに照らし合わせると、もうおわかりですね?NATOに属する少佐です。情報部のボスであり、戦車のレオポルドを愛する軍人さんです。この『少佐』と『伯爵』が織りなす、固い内容な雰囲気の、実は緩いお話は一見の価値有りです。絵も、少女マンガらしからぬ絵ですが、達筆で見ていて惚れ惚れするし、お話も、怪盗やアラブのお金持ちなど、奇抜なキャラクターが多数登場しますが、歴史の裏付けがあればこそ遊べるというほど、リサーチされています。なぜかこの作品にはゲイが多いのですが、さほど気にならないですね。作品のスパイス的なものです。男性も女性も楽しんで読める作品だと思います。ただね、男の人ばかり出てるから、アニメ化されたとしても、私の入る場所はなさそうなのが残念です。