サロン経営者の妊娠・出産について | 小さなサロンのつくり方 向井邦雄 「ふかのうなんてないんだよ」

小さなサロンのつくり方 向井邦雄 「ふかのうなんてないんだよ」

ベストセラー『お客様がずっと通いたくなる小さなサロンのつくり方』の著者。
4年で売上7.5倍、リピート率9割のサロンオーナー&コンサルタント【 向井邦雄 】がお贈りする、日本中のサロンを元気にするブログ。

ご無沙汰しております。
向井邦雄です。


ご報告が遅れてしまいましたが
前回お話ししていたサロン支援の協会、

一般社団法人日本美容改善が

ついに先日立ち上がり、
多くの方からお申込みいただいております。

ご署名にご協力いただいた皆様
本当にありがとうございました。



お蔭さまで、サロン経営者がケガをしてしまった際の
治療費と、通院、入院保障が
月額の会費だけで受けられるようになりました。

その他にも、
公にはできない経営のノウハウやツールの公開、
商材の値引き仕入れ、新しい技術やセミナーの格安提供など
本当に入って絶対に損はしないほどの協会にすることができましたが、

もっともっと喜んでいただくため、私の中ではまだ足りないことがありました。

メルマガやフェイスブックでは書きましたが、
今日はそのことについて書きたいと思います。



長くなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。






「 悲しい出来事と 新たなる決意 」
 
 
 
 
先日、とても悲しいことがありました。
 
 
 
 
ずっと以前からお付き合いがあり
とても頑張っておられるサロンの方から届いた1通のメール。
 
 
その数週間前には、「ご懐妊」という

とても嬉しいお知らせを頂いていたのに・・・。
 
 
 
「その後、体調が一変して流産してしまいました。」
 
 
 
不安や戸惑いがありつつも、やっとの思いでお腹の中に宿った新しい命。

それが、一度も顔を見ることなく天に帰ってしまうことは
女性にとって、想像もつかないほど悲しいことだと思います。
 
 
私の妻も2年前、同じように悲しみの中にいました。

病院の先生から
「赤ちゃんの心臓の音が聞こえません。」
と告げられた時のショック。

目の前が真っ暗になり、深い深い闇へと落ちていく感じでした。
 
 
私たちの場合は、それから半年後にふたたび新しい命が宿り、
なんとか無事に出産の日を迎えることができたのですが、

そのときも、最初の妊娠のとき以上に
つねに大きな不安との戦いでした。
 
 
おそらく、ひとりで働き、施術をしているサロンの方は
皆が同じように抱えている問題でしょう。
 
 
 
 妊娠、出産、母親としての幸せを感じたい。
 でも、もしそうなったら、サロンはどうなってしまうのか?

 施術していて、お腹の子に悪影響はないだろうか?
 しばらくお店を休みにして、お客様は戻ってきて下さるだろうか?
 売上が減って、出産費用や生活は大丈夫だろうか?

 
 
そのようなことから、
妊娠を機に、サロン自体を閉店してしまう人も多いと聞きます。
 
 
逆に、サロンを続けたいために
泣く泣く、子どもをあきらめざるを得ない人もたくさんいらっしゃいます。
 
 
 
私たち夫婦は結婚してすぐにサロンをオープンしましたから
軌道に乗るまではとても子供のことは考えられませんでした。

軌道に乗った後は後で、今度は忙しくて、
なかなか考えることができませんでした。
 
 
このまま、ずっと子供は無理なんじゃないかと
諦めかけたことも何度もありました。
 
 
そんな中、一度の流産を乗り越えてやっと宿った命でしたが、
 
 
そこでも衝撃的な事実に直面したのです!
 
 
 
当時、妻は毎日、ほぼフルで施術をこなしていたにもかかわらず、
会社の役員は「育児休業の給付」が受けられない・・・・というのです。
 
 
 
たしかに、家族役員などで実際に働いていない人もいますから
そういう場合への対策だとは思うのですが、

休みもなく毎日10時間以上、
働いて、働いて、働いて、、

それなのに国からの援助は受けられないとのことでした。
 
 
そう、国が女性に優しくなったというのは表向きの名ばかり。
それは雇用されている女性に対するものであり、
女性経営者や個人事業主に対しては、まだまだは冷たい待遇なのです。
 
 
 
個人でサロンを運営している女性の多い美容業界。

一見華やかなその世界が、

「女性としての幸せを犠牲にしながら成り立っている世界」

なのだとしたら

あまりに悲しいことです。

 
 
 
男女雇用機会均等法により
会社勤めしている女性へは、国の保護も厚くなりました。

大きな会社に勤めていれば、
育児休暇も、その間のある程度の給与も保障されることでしょう。
 
 
でも、会社経営者や、個人事業主には
まだまだそれは難しい状況です。

国民健康保険では、「出産育児一時金」しかもらえず
「出産手当金」はもらえません。


「育児休業給付金」と「育児休業者職場復帰給付金」も
個人事業主だともらうことができないのです。

 
 
 
ただでさえ過酷な条件の中で働いているのに、
子どもができたと分かった瞬間から
身体的な悩みとともに、経済的な悩みもついてまわります。
 
 
 売上はどうなってしまうのだろう?

 お客様はどうなってしまうのだろう?

 出産費用はどうなってしまうのだろう?

 
 
そんな思いが精神的な不安として身体に影響し、
無理をして働いて、結果、胎児にも悪影響を及ぼしてしまう。
 
 
こんな悲しい現実が、今この瞬間も、日本中で起こっているのです。
 
 
 
 
その悲しみを目の当たりにし、
今回、サロン支援の協会を立ち上げる際に、
私は、妊娠出産から個人経営者の方を守ってあげられる術はないかと
調べまくりました。

保険会社にも何度も交渉を繰り返しました。
 
 
でも、結果、それは実現しませんでした。
 
 
 
ケガをしたときの保障は何とかすることができましたが、
「妊娠・出産は病気でもケガでもないから。」ということでした。
 
 
 
 
もちろん、ケガの保険を協会に導入するだけでも多くの方に喜ばれました。

実際、個人事業主は労災保険にすら普通には入れませんから、
それだけでもかなり大きな救いです。

ケガをした際に、治療費や売上の一部を負担してくれる。
それだけでも大きな安心でしょう。
 
 
 
 
でも・・・私の中ではまだ引っ掛かりがあったのもまた事実です。
 
女性にとっての一番の悩みには、応えてあげられていない。。。 
 
 
 
 
 
そこにきて、今回のこの出来事。
 
 
 
やはり、私が動くしかありません。
 
 
そこで、私は大きな決断をしました!!
 
 
 
 
すべてのサロン経営者が、安心して幸せな毎日を送る
 
 
というのが私の夢であり目標ですから、

その制度がないのなら、私が何とかするしかありません。
 
 
 
 
ただ、月額4500円ほどの会費で高額な保障は難しい。

国の行なう社会保険でさえ、
毎月5万以上のお金を収めて、やっとそこそこの保障です。
 
 
 
ですから、大きなことは難しいですが、
精一杯できる範囲で、全国のサロンさんの出産を応援できる制度を
作り上げました!
 
 
 
 
 【 協会の会員様がご出産をされた場合、

   出産祝い金として、日本美容改善協会から

    10万円が支給されます。】

 

 
 
 
こちら、決まったばかりの発表なので
まだホームページには記載されていませんが、

会員になってから5年以上が経った方がご出産された場合、
その時の「母子手帳の出生届出済証明」のコピーまたは
「出生届受理証明書」の原本を協会にお送りいただければ
ご登録いただいた口座に、10万円をお振込みいたします。
 
 
 
 
 
もちろん、協会も運営していかなければなりませんので、
誰でも彼でもというわけではなく、
「5年以上 会員を継続している」という条件は付きます。

金額も、出産にかかる費用や、そのあいだの店の売上から比べれば

10万円なんて微々たるものにすぎないかもしれません。
 
 
 
でも、たったこれだけでも・・・ほんの少しでも
こういった制度があることで

安心してお腹の赤ちゃんのことを考えてもらえればと思います。
 
 
そして、安心できることで、

無事に元気な赤ちゃんを出産し、母親としての、女性としての
幸せを感じることのできる人が、ひとりでも増えることを

心から願っています。
 
 
 ※ 一般社団法人日本美容改善協会 公式サイト
 
 
 
 
 
私はこれからも、美容業界の発展と
個人オーナーが安心して経営していけるために
様々な壁を乗り越えて行きます。
 
 
その規模が大きくなれば、
国の制度すらも変えることができると信じています。
 
 
だからこそ、日本美容改善協会を
日本一の大きな協会にしていきます!!!
 
 
 
皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
皆さまのサロンがますます発展し
幸せなサロン生活が送れますように・・・。
 
 
 
向井邦雄