給湯器については、新型コロナの感染拡大で、大手企業の部品工場がある東南アジアがロックダウンされたことで、部品が調達できず、昨年秋ごろから品薄状態が続いています。製品によっては、納品までに2~3か月以上かかるそうです。

 

そこで都と大会組織委員会は、選手村に設置されていた家庭用給湯器を、日本ガス協会と日本ガス石油機器工業会の2団体に貸し出しています。

 

選手村は、大会終了後、マンションとして売り出すことになっていますが、リフォームの際、給湯器やエアコンは撤去されます。

そこで要らなくなった給湯器を貸し出す、というものです。

 

台数は約1400台。ただし選手村に設置している給湯器は風呂の追い炊き機能がないなど機能が限定されているものも多く、湯量も少ないため、ファミリー用には適しませんが、この寒い季節、新しい機器が入るまでのツナギとして使われるようです。工事費などを除いて無償で提供されます。

 

東京2020が1年延期されて以降、すでにほとんど完成していた選手村の活用について(検疫後の待機施設・宿泊療養施設等)度々話題になりましたが、結局活用されることはありませんでした。

 

東京都の今回の素早い対応については、オリンピック・パラリンピックの小さなレガシーではないでしょうか。