5月22日、中央区立学校の再開について教育委員会から発表がありました。

区立学校等の再開について

(一部抜粋)

区立小学校・中学校については、緊急事態宣言の解除後、感染予防策を徹底した上で、令和2年6月1日(月曜日)から分散登校等段階的に再開し、その後順次授業数を増やしていきます。
また、幼稚園についても6月1日から、分散登園を実施し、その後順次保育時間を増やしていきます。
詳細については決まり次第、区のホームページにてお知らせします。

 

中央区の場合、3月2日の臨時休校から始まりましたので、休校は約3か月に及ぶことになります。この3か月の学習面での遅れは、どうやって取りもどすのでしょうか?

 

この点について、文科省の学校再開ガイドラインのなかの教育活動の再開に関するQ&Aを見てみると、「休校によって学習に遅れが生じることへの対策」という質問に対し

 

○ 登校再開後には、学校において、しっかりと学習内容の定着を確認し、補充の ための授業や補習の実施など、学習の遅れを補うための可能な限りの措置を講じること、特に学習内容の定着が不十分な児童生徒に対しては、別途、個別に補習を実施する、追加の家庭学習を適切に課すなどの必要な措置を講じることを依頼しているところです。

 

○ 臨時休業等に伴い、今春進級した児童生徒が授業を十分受けることができなかった場 合には、児童生徒の学習に著しい遅れが生じることのないよう、必要に応じて、令和2年度に教育課程内で補充のための授業として前学年の未指導分の授業を行うことも考えられます。

 

な、何の答えにもなっていない!結局、各学校に丸投げ?

 

休校中に出されていた課題については、それまでの復習が中心であったので、本来、この時期に学ぶべきであった授業内容は、未習です。

特にこの4月から新学習指導要領が全面実施された小学校は、3年生以上で授業時間が昨年度よりも増加しています。

 

結局、この3カ月分を新学年で補わねばならず、各自治体の教育委員会は、今後の土曜登校や、夏休みの短縮等、授業時間の確保に苦労することが予想されます。

 

また、現場の先生方は、学校の衛生面の徹底、子どもたちの健康面や精神面でのフォロー等、学習指導だけではなく、問題が山積しています。

 

今後は、臨時教員の配置・スクールカウンセラーの増員などの具体案を求めていきます。

また、保護者の皆さんへは、さらなるご協力をお願いいたします。