一昨日、地元の方から石川島記念病院が11月末で休止するという話を聞いて最初は信じられませんでした。すぐ、区の福祉保健部に確認しましたが話は本当でした。
区もまさに寝耳に水で対応に追われているようです。
 
もともと、この地にあった石川島造船所の健保組合立の病院で、地元の人にとっては馴染みの深い病院です。その後、経営は医療法人健育会に引き継がれ、名前も石川島記念病院となりました。
4年前に、旧病院の隣地に新築移転したばかり。翌年には東京都の二次救急指定病院にもなっています。
 
休止の理由として、
・開設以来、赤字が継続
・他法人への継承を検討したが、都に相談した結果、病床規則により断念。この病床規則というのが、曲者。
 
病床数は二次保健医療のなかで決められているのです。二次保健医療とは、特殊な医療を除く一般の医療ニーズに対応するために設定する区域で入院医療も確保しています。(参考:東京都の保健医療計画
          
中央区は区中央部保健医療圏に含まれ、
港区・千代田区・文京区・台東区と同じグループ。
病床数の基準値は合計5,827床となっています。
そして、このエリアにある病院の病床数を合計すると、基準値の2倍以上もあるのです。
 
しかし、中央区内には地域医療の拠点となる入院できる病院が足りません。区としては、今後他法人への承継等を含め、石川島病院が持つ病床(47床)維持に向けて都と協議していくと、いうことです。
 
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