広田の指が私のその一点を探り当て、優しく優しく攻め始めた、
その瞬間、身体に新たな感覚が駆け巡った。
「ダ・・・ダメ!。そこは、ダメ!」
無意識に口走っている。
「クリちゃんが顔を出して来たよ」
「大きくなってきたよ」
卑猥な広田。
優しく優しく刺激されているうちに快感にあえぎだす。
勝手に身体が反応し、足の指まで震えだす。
声だけは何とか出さないようにとくいしばるものの、
心の中では快感に覆いつくされていく。
そ、そ、そこは、ダメ、ダメ、ダメ、ダメなの~・・・
ダメ~・・・あああ、イイ、イイ、イイ・・・
あああ・・・ヤメチャダメ・・・ヤメチャダメ・・・
ああああ・・・イイ、イイ、イイ・・・
自分で身体の制御が効かなくなり、指の動きに合わせるかのように
腰が勝手に動き出す。
イイ、イイ、イイ・・・
イク、イク、イク・・・
イッチャウ、イッチャウ、イッチャウ・・・
自分から腰を振るばかりでなく、
あろうことか、自分の手が自分の乳房を揉みしごき出す。
こんな、こんな、こんな破廉恥な恥ずかしい姿を晒すなんて・・・
それでも身体の快感にはあがらえない。
あああ・・・あああ・・・
広田が私のアソコのその一点を優しく優しく攻め続けながらも
同時に私の乳首も攻め続ける。
イク、イク、イク・・・
いっちゃう、いっちゃう、いっちゃう・・・
あっ、あっ、あっ・・・
乳首が吸われ、甘噛みされ、擦られ、上からも下からも攻められる。
突然に大きなうねりに身体が飲み込まれ、そして、頭が真っ白になっていく・・・
自分で意識が遠のいていく感覚を自覚する・・・
と、その時に私の耳が酔っ払いの集団の騒ぎ声を認識。
失神寸前から覚醒する。
息も絶え絶えに、急いでコートの前を合わせて広田から身体を離し立ち上がる。
「待てよ」広田の声。
公園を横断する酔っ払い集団の声もどんどん近づいてくる。
「帰る」と公園外の大通りの歩道を目指す。
広田が私の身体を支える。
自分の足ながら、足の動きもぎこちない。
中がどんなであれ、コートの前をしっかり合わせ、とにかく大通りに出た。
駅は私の自宅マンション方面とは逆方向になる。
「じゃあね」と一方的に広田と分かれる。
頭がまだぼーっとしているが、兎に角広田と分かれるのだ。
一体、アレは何だったのか。
私、一体何をやっているのか。
まさか、ただの同級生の男子相手に、肉欲の快楽に身を任せ、
その上、公園で失神寸前なんて有り得ない。
しっかりしろ、自分。
こんなんじゃ、ただの欲求不満の肉体抱えたミスじゃないか。
しっかりしろ、自分。
・・・自分で情けなくなりながらも、それでも快感を味わった身体の名残を
感じている自分。
あんな醜態をさらすなんて、ありえない。
だけど、あれが青木さん相手だったなら、と、また下半身が疼きだすのだった。