青木さんとは東京と札幌の遠距離恋愛。

知り合った時から既にこの距離。

同じ会社の同期という関係でもある。

一浪の院卒なので実年齢は3歳上。

遠距離の分、ラインやスカイプでのやり取りは頻繁。

やっぱりカッコいいし、優しいし、安心できる。

例えるなら、頼りがいのあるいいお兄さん。

本当にいい人だと思う。

 

広田君は高校の同級生。

一浪なので、この春から社会人。

内定会社は一部上場、従業員4ケタのメーカー。

勤務先はまだ分からない。

いじられキャラで、友達としてなら何の問題もなし。

 

・・・だったのだけど、車の中でキスされ胸を愛撫されただけで

私の身体が異常なまでに反応してしまった。

自分でも何が起こったのか正直分からない。

自分があんな恥ずかしい姿を広田に晒したなんて・・・

 

そして私はまた、広田と二人で出かけた。

私の地元駅で映画を観て、ファミレスで夕食後、広田が私の家まで

(といってもマンションね)送ってくれている。

途中、大きな公園がある。

 

さすがに冬の夜の公園。

人は居ない。

公園に入らずとも大通りを歩いて帰ればいいのだが、

二人とも、何となく予感めいたものを感じながら人通りのない公園に

わざわざ入って行く。