子どもの居場所について考えたことある?
この時期に多い子どもたちの自殺、特に夏休みが明ける9月上旬が多いとされてきました。
しかし、国の自殺総合対策センターが平成27年度までの10年間で、7月から9月までの自殺件数を調べたところ、最も多かったのは、8月下旬で153人、次が9月上旬で122人でした。
この理由については、夏休みが短縮され、8月下旬に授業を再開する学校が増えているためとしています。
センターは「いじめなど、学校でのトラブルを抱える子どもたちにとって、学校再開は大きなストレスだ。子どもたちへの適切な対応が特に求められる」と話しています。
子どもたちの命をどうしたら守れるのか、危機を乗り越えた親子に話を聞くことができました。
当時、千葉県内にお住いの10歳の少年は、小学1年生の時、同級生からいじめを受けました。
「ずっと殴ったり蹴ったりやられている感じです。つらいし、怖いし、悲しい」と。
少年の母親は、しばらくして、本人からいじめを受けていると聞きました。
「すごく元気いっぱいの子だったので、まさかターゲットにされていると思うとショックでした」と言います。
学校に被害を訴えましたが、いじめは一向に収まらず、親子は転校を決断しました。
当時、少年が学校に宛てて書いた手紙です。
読ませていただきました。
「ぼくはたくさんこわいおもいをしました。だれもあやまってくれなかった。だから、ちがうしょうがっこうにいきたい」
転校後、少年はしばらくは学校に通いましたが、かつてのいじめを思い出し、心身ともに不安定になりました。
この時、母親は息子に「学校には行かなくてもいい。あなたの命がいちばん大事」と伝えたとのことです。息子さんは、この母親の言葉に救われたと言います。
息子は「受け入れてくれて、やっと話が通じる人に言えたって感じです。安心しました」と話していました。
母親は息子に学校を休ませて、自宅で勉強させたり、話を聞いたりしました。その後、息子は徐々に学校に行けるようになり、友達もできたと言います。
母親は、同じ悩みを抱える親子にメッセージとして、「人生は1度きりで大変なこともつらいこともたくさんあるんですけれど生きていればいいこともある。今はいちばんつらいと思うんですけれど、5年後や10年後、20年後には笑って過ごせる日があるかもしれない、きっと大丈夫だよと伝えたいです」と、話していました。
この時期8月下旬〜9月上旬ごろ、私たち大人は子どもたちに何ができるのか。
悩みを抱え込み、学校はつらい思いをしてまで行かなくていい。フリースクールや図書館、いろんなボランティア活動に参加するなど、学校以外に、子どもたちが気兼ねなく過ごせるホッとひと息できる居場所を求めていいと思います。
そのうえで、子どもたちには「みんな頭では死んだらだめだと分かっていても、葛藤しているうちに疲れて判断力や行動力が鈍り、命を落とすことにつながる。元気なうちに、SOSを発信してくれれば、必ず分かる大人や仲間はいます。
全国の相談先
●24時間子供SOSダイヤル0120ー0-78310(なやみ言おう)
※全都道府県および政令指定都市の教育委員会で実施。
●LINE相談全国28自治体で実施。北海道、山形県、群馬県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、長野県、岐阜県、三重県、京都府、大阪府、和歌山県、鳥取県、岡山県、徳島県、高知県、熊本県、仙台市、さいたま市、千葉市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、熊本市、大津市、野田市。
※各自治体のSNS相談を文科省が支援。
自治体ごとに中高生にQRコードを配っている。QRコードを知りたい場合は、私でも良いですし、各都道府県の教育委員会まで。
●チャイルドライン0120-99-7777。
2019年8月22日~9月4日(午後2時~午後11時)(通常は午後4時~午後9時)
●オンラインチャット相談(午後4時~午後9時)(→通常は木・金曜日に実施、午後4時~9時)
※チャイルドラインHPからチャット相談が可能https://childline.or.jp/chat
ご家庭のお困り事など、行政に関わることは何なりとお聞かせご相談下さい。
(直通アドレス)nagareyama-kanno@mail.goo.ne.jp
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教育と福祉、そして財政健全。
流山市議会議員候補かんのひろたか