流山市立学校の除染、業者に全面委託へ。 | かんのひろたかofficial blog

流山市立学校の除染、業者に全面委託へ。

流山市立学校の除染、業者に全面委託へ 

◇汚染懸念に配慮
 東京電力福島第1原発事故による大気中の放射線量が比較的高い流山市は、いったん公表した保護者の協力を前提とした市立学校の除染計画を、全面的に業者 委託する方針に変更いたしました。
放射性汚染を強く懸念する保護者からの訴えに配慮したためです。
同市などの東葛地域は、最近も高線量の場所が次々と見つかっており、 今後もこうした傾向が続きそうです。

 流山市は先月21日、市立の小中学校の校庭の表土を削り取る作業などで、保護者の協力を前提とした除染計画を発表いたしましたが、同28日になり、市ホームページ上で、保護者の協力を求めた記述を削除し、全面的に業者委託する方針に変更いたしました。

 計画公表後、市民から「大切な子どものことなので、作業に参加したい」という声があがる一方、「協力要請は強制に近い。安全面で問題は ないのか」などと反
発する意見も寄せられ、市内小中学校の校長会でも「計画通りの年度内の実施が難しいのではないか」という指摘が相次いだとのことです。

 市は12月定例会に補正予算案を提出し、経費の増額分をまかなう方針で、来年2月までに、各校で作業が始まる予定。市の担当者は「隣接する柏市で非常に高い放射線が市有地から測定されるなど、早期に保護者の了解を取り付けるのは困難」などと説明しています。

◇「腐葉土」も見送り
 保護者への配慮は教育現場にも影響を及ぼしています。
流山市立東小(同市名都借)では、教育関係者の間で、全国的に知られた約2ヘクタールの学習林「輝きの森」があり、児童は毎秋、落ち葉を集めて校内の花壇を彩る花々を育てるための腐葉土作りを行ってきました。

 ところが、同校が夏休みに学習林内で放射線量を調べたところ、毎時約0・4マイクロシーベルトが検出され、児童の立ち入りが禁止になり、落ち葉集めや、腐葉土作りはすべて見送られ、さらには、事故前の昨年の落ち葉を使った腐葉土を用い、花の苗の植え替えに使用しようとしたが、保護者から「限りなくゼロなのか」と指摘され、この腐葉土も児童に一切触れさせないことにいたしました。
 
 同校の眉山俊裕校長は「校内の清掃など除染作業では保護者の協力があった。今後も保護者とともに児童を守っていきたい」と話しており教育委員会も積極的に児童を守って行く姿勢であります。

 一方、7日から受け付けを始める市民向けの放射線量簡易計測器の貸し出しについて、3日前倒しし、11日から貸し出すことにいたしました。
器材の納入が早まったことによるもので、「一刻も早く」という市民の声に市執行部が応えてくださいました。

もちろん、私たち市議会議員も今後も引き続き、流山市民の安全を守るため努力して行く所存でございます。
こうしてほしい。など、ご意見、ご提案等何なりとお寄せ頂ければ、小生が委員であります「放射能問題及び災害対策特別委員会」で提言してまいります。

又、先日同委員会にて市民の方々からの陳情の回答を今月15日に市執行部よりいただきます。
頂き次第、当ブログにて公開させて頂きますので、ご意見頂ければ幸いでございます。

直通アドレス:nagareyama-kanno@dwmail.jp

流山市議会議員
菅野浩考(かんのひろたか)