私の男。 | 菅野結以オフィシャルブログ「YUISTREAM(配信中)」Powered by Ameba

私の男。






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読了。







話の中で、

主人公の花が父親の淳吾について
友達に説明する時に使う言葉





「最低で最高」





まさに、


そんな作品でした。








途中、
何度も違和感を感じたり
苦しくなったりしながらも


読み止めることができなくて。









人と獣の境目

海と陸の境目



強い感情の波の前で、
そのラインはどこまでも曖昧で






与えようとしては奪って、
それを繰り返しながら堕ちていく


愛と欲と血と家族の物語。










女は誰かの娘で、
恋人で、
母で…






それを一度に、
それもたったひとりに対して経験すること。






論理に反しながら それは
ある意味一番純粋である気もして






そんな
子どもみたいに純粋な残酷さや狂気に溢れる



良くも悪くも
絶対に忘れられないであろう一冊でした









桜庭一樹さんを読むのは、
まだこれで二冊目だけど



共通して
登場人物がすごく魅力的で





社会的には、ちょっとどうなの?
って人達だったりもするんだけど






なんかもう、今回の淳吾なんて

どうしようもなく魅力的だったなあー。



(なんとなく、わたしはイエモン吉井さんのイメージで読んでました[みんな:03]









作品に対して共感したい人、
何か答えを求める人には
全くおすすめできないけど



色々考えこまされたい人には
最高におすすめな一冊です本[みんな:01][みんな:02]