久しぶりにイノーベーション系の本を読んだので、そのまとめと感想を。
タイトルは
「変われる国・日本へ」
作者は
トロンを開発した現東京大学院教授の坂村健氏
作者がとらえる日本産業の特徴は
技術力は高いがそれを海外に誇れるようなブランドにする
マネジメント力が低い。
また作者は現状の日本・日本人の様子を次のように捉えている。
1.少子高齢化
2.他国より安全、安心、安定への要求が高い
3.インフライノベーションを生む力が非常に弱い
そして日本人が得意なイノベーションを
1.プロダクトイノベーション(例:デジカメをはじめとする製品開発)
2.プロセスイノベーション(例:トヨタのかんばん方式)
とする一方、
3.ソーシャルイノベーション(インフライノベーションといってもよい)
を不得意としている。
それを受けて作者は「人材教育」「投資戦略」「インフラ」の3つの
建て直しを必要であると訴えている。
現在の世界の変化は一昔に比べてとてつもないスピードで
起きている。
そのため数年後に「こうなる」といった特定の目標を掲げる
ことはリスクを伴う危険性がある。
そこでそれら変化に対応する人材を育て、革新を生み出し
続けるだけのお金の流れを確保する。
さらに、イノベーションを起こすに必要な基盤整備を行うことが
大事であるとしている。
つづく