前の日記に続いて。
先進国の大企業によって行われた植林事業よりも
日本のローテクがアフリカでもてはやされた。
日本の企業はこぞって植林事業を進めては、
その結果を環境報告書等にのせては企業イメージをあげようとしている。
しかし実際には生きていなかった。
これはとても大きい気付きを与えてくれています。
日本では良いとされている植林が一歩外に出て、行われてみると実際には役にたっていないのです。
こんなことがなぜ生じたのか両者の考えを書き出すと、
【先進国企業】
・植林事業はステークスホルダーが望む社会貢献活動である。
・植林はあまり値段もかからないわりには、アピール力が高い。
・実際問題現地では伐採がひどい現状にあり、植林は必要である。
【途上国】
・植林をしても砂漠に水
・植林よりも燃料
・伐採前の土地の回復
この企業の行った過ちは、この植林事業での目的を見誤ったこと。
本来植林事業の目的は現地の乾燥土壌を蘇らせ、生物がすむことができる土地にすること。
しかしながら企業はステークスホルダーが求めている「植林」に解を求めてしまい、本当に重要である現地の土地回復という目的から大きくはなれたところに目的をもってしまっている。
確かに植林は悪いことではないけど、それは目的を果たすための手段にしかすぎず、そしてそれは全体最適解につながるかどうかはまた別の問題。
つまり目的が達成するかどうかもわからずに、手段の1つである植林を闇雲に使行ってしまい、その結果なんの効果も発揮していないという状況をつくりだした。
つまり問題の本質を見極めれば、本当に大事なもの必要なものが見えてくる。
市場ニーズの本質を見極めればローテクであってもそれを十分に活かせる。
本当に達すべき全体最適解を見定めれば、それを達成するのに必要な部分解が何であるかわかる。
ある市場において、そのなかでもてはやされている最先端の技術をもってくるよりも、他の市場のローテクを持ってきたほうが生きる場合だってあるという気付きでした。