答えの後半を書きたいと思います。


⑦すばらしい企業はだれにとってもすばらしい職場である。

答えは×です。


すばらしい企業の理念とピッタリとあう者にとっては天国の職場となるが、それ以外には地獄となる。

すばらしい企業はある意味宗教的な意思統一が図られており、存在意義、達成すべきことがはっきりとさせられているので、厳しい基準に合わせようとしなかったり、あわせられない者には居場所がなくなる。



⑧大きく成功している企業は、綿密で複雑な戦略を立てて、常に最善の動きをとるように努力している。


答えは×。
すばらしい企業の成功には、実験、試行錯誤、臨機応変によって偶然に成功している例が多い。

それは確かに後から見れば先見の明があるよう計画に見えても、実際は「大量のものを試し、うまくいったものを残す」方針であることが多い。

Googleがある意味その好例。
Googlは社員に対して利益が出る技術を開発することを望んでいない。

正確にいうとその技術者が面白いと思うものだけをやらせて、そのなかから利益は別として顧客が必要だと思うものを提供している。
結局のところ利益は最後についてくる。




⑨時に根本的な変化を促すときには、社外からCEOを呼んでいる。


答えは×です。
すばらしい企業のほとんどが社外CEOを詔勅していない。
それは根本的な変化と斬新のアイディアは社内からしか出ないという一般常識からである。


⑩成功している企業は、競争に勝つことを第一に考えている。


答えは×です。
すばらしい企業は自分に勝つことだけを考えている。
どれだけ目標を達成しても、どれほど競争相手を引き離しても、「もう十分だとは考えない」。


⑪二つの相反することがあった場合、両方をとらず片方を選択する。

答えは×です。
一般的にAとBの異なるものを手に入れることは不可能という理性的な答えがある。
しかし、すばらしい企業は二つのうちどちらか一方を選択することはない。

これは利益の追求か価値観と目的の尊重かといった二者択一を拒否する。

orではなくてandの精神が根付いている。




⑫優良企業となるのは、経営者が先見的な発言をしているからである。

答えは×です。



確かに多くの先見的な発言をしているが、それが大事とは考えておらず、それよりもプロセスを往々に大事にする傾向が強い。


いろいろと「これはちょっと全ての企業にあてはまらないでしょ~」というのもあるかも知れません。
そこは御勘弁を。

ちなみにこれまで使ってきた「すばらしい企業」とは
一般的にビジョナリーカンパニーと呼ばれる企業です。
参考図書は以下↓
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4822740315/503-0924753-0376759?v=glance&n=465392&s=gateway


ということで答えは全て×でした。
ある意味みなさんを騙すような問題ですいませんでした。

企業組織の統一というものがどのようになされているのか、少しでも参考になればいいと思います。

質問で気付いたと思われますが、ビジョナリーカンパニーは徹底した意識づけがされており、社員全員がそれを崇高するような形となっています。

そしてそれを崇高できるものにとっては自分のすべてとなり、仕事=自己目標の達成となっています。