やっぱり映画館のスクリーンでゴジラが見たかった
映画を見ていると、ああそういえばゴジラってこんなんだったわ
そういえばゴジラといえばこれだよね そうそう、そう ゴジラといえばこれだ
結構こんな感じでした。
私として、はずせないのが、音楽。
伊福部昭がやっぱり凄かった。
オリジナル音楽に合わせて映像がシンクロするシーンはとってもよかった。
(シンゴジラでもやってたかな)もっと音楽に引きずられて欲しい。
選曲はシンゴジラと差別化していた
今作オリジナル楽曲はポップなミニマム系音楽で、ちょっと驚き
まるで「君たちはどう生きるか」の音楽みたいだ。
全体的にかなり良かった。
ゴジラの叫び声や足音が音楽になっている、監督わかっているなあ。
ちょっと不思議な感じを受ける音楽が多くゼログラビティの音楽っぽさもあるかな
ゴジラのメインテーマを人間側の作戦に当てたのは最高の選曲
他の作品でもやっているのかな
これいじょうないくらいの分かりやすい伏線回シーンで長い無音
これも映画あるあるですが、ここぞで使った。監督わかっているな

シナリオはもうこれでもかっていうくらい擦られた感じがずっと続いた。
一つ一つは自分でも思いつきそう。
ベタベタなんだけど いろんなパターンでくる 繰り出すパターンが多彩
そもそもゴジラを見に来ている時点で、ベタな状況なんだから
ベタな展開は問題ない。むしろベタを外したらだめなんだろう。
ベタ縛りなら繰り出し方に工夫する制作者の思いが感じられた。
分かりやすすぎるベタ伏線が次々とやってくる(サービスしすぎ)
次の展開はこれ行きます という感じで視聴者に予想させるのが上手くはまった。
ベタでない所はあっさりしているが、かなり重要なメッセージに感じる。 
映画の時代を戦中から戦後の復興にしたのがいい ゴジラとして新しい
すぐに一年たつのがいい テンポが良い
朝ドラと同じ配役にしたせいかすごく演技が馴染んでいる
物語の軸と思われる主人公の成長の物語は私にささったしよかった。


作っている方も、見ている方も戦争経験がない人たちがほとんど
実体験というより記録などの文献をあさって再構築しているのだろうが
とても細かい、昨今の流行に乗っている これが今の正解なんだろう。「この世界の片隅に」の影響かな。
戦争映画のドンパチと破壊を尽くすゴジラ、巻き込まれる一般人、そして背景にある反戦
反核、この混ざり具合こそゴジラ
今は、ウクライナやパレスチナなどの戦争中で、反戦、反核により重みがあるし、監督は持っている
当たる作品、優れた作品は世の中の先取りをよくするけど、ウクライナ戦争前から
企画は進行していただろうからやっぱりなという感じ
とはいえしょせんフェイク 実際の戦争とはちがうのだろう。

根底に、「君たちはどう生きるか」と同じ物を感じる

同時代に作られた物だから、共鳴が起こったかな


ちょっと気になった所
暴れまくるゴジラによる波、甲板では影響がほぼ無いのかあまり手すりにつかまらないモブキャラたち あんなに荒れ狂う波でまともに立っていられないってと思ったが
戦艦クラスならそんなに揺れないのか?。
あと轟音にもっとおびえろよ、平気で直視すぎ、あれが普通なのかな。
救命胴着も,もっとみなしたほうがいいのになぁ 昔は着ないのかな、内に着ているのかな
戦闘機の整備シーンでの音楽は合っていなかった。
ちょっとうるさかった 耳栓持って行けば良かった。
電車がジオラマすぎた。作戦付近に酒飲んでる時間があるんかい。

総評
ああ面白かった。これは娯楽、年を取った男子向け、ゴジラ映画だとあたり前の事を思う。
いろんな出来事や作品からの影響、流行にのっかたり未来を先取りした機敏なシナリオ
ギリギリシラケないベタ展開を成り立たせる演技 
最新の映像表現もすばらしい ゴジラが神々しい
水中、海面、空を含めた海戦は見応え最高。
予想外に音楽的に興味深かったし、オリジナルの素晴らしさを再確認。
選曲がおおよそ良かった。
伊福部昭の音楽とゴジラが作品濃度で6か7割あたりなのがいい
主人公の成長物語もよかった。
映画館で見ると迫力10倍じゃないかな