麻酔科を退職し、整形外科医になります!

あ、元々その予定だったので円満退社ですよ~!


よくローテーター(初期研修医)に「なんで遠回りして麻酔科に入ったんですか?」と聞かれるんですが、将来開業を考えているので、きちんとした全身管理とペインクリニックを習得したかったからなのです。

もちろん、葛藤はなかったかと言えば、嘘になります。

だって、ようやく収入も地位(学年)も安定してきたのに、またリセットして1年生に戻るんだもの・・・。

でも、初期研修時代に色々な科を回るたび、どの科もまともな蘇生や管理ができていないのを見る見せつけられ、遠回りを決意したんです。

能力の有無に関わらず、ある程度訓練されないとダメなものがあるんですね~。


麻酔は面白いので、そのまま麻酔に残ることも考えましたが、麻酔はセンスと特にとっさの機転が求められるので、歳をとると続けられなくなる。と言う事も転科を後押ししてくれました。

反射神経は経験値である程度カバーできるのかもしれませんが、うちの教授達を見るとちょってキツイみたいです・・・。(昔はもの凄くできる人だったそうなんですが・・・。)


もちろん、どの科の医者も歳を取れば反射神経は鈍るでしょうが、麻酔ほど一瞬の判断ミスが死に至る可能性がある科は他に思い当たりません。循環器外科も大変でしょうが、結局命を守っている最後の砦は麻酔医です。


正直言うと、この最後の砦のプレッシャーから開放されたいんでしょうね~、俺。

まあ、開業したら砦再開ですが・・・。