この間の日曜日ちょっとした本番がありました。


その前の週はひどい状態で


ATのレッスンの時にある先生に


背中のカーブまでまっすぐにしちゃってる!


と言われました。


そんな時は


一度ぐしゃっとリセットして、


椅子に座った状態で、股関節から上半身を折り


脊椎が伸びたらゆっくり起き上がってきます。




少し落ち着いてきました。


でも・・・


ピアニストの「アガリ」の大きな原因は


暗譜。


年齢とともに記憶力は低下し


必死の努力で何とか覚えても


すっと取り出すことが年々困難に。


探し物がなかなか見つからない、


ダレカサンの引き出しみたいだな。


さて、暗譜対策の一番いい方法は?





楽譜を見て弾くこと!!


そう、見たっていいんです。


望みの音楽が鳴り響けば。


恐怖におびえるあまり、音楽がお留守になるよりは。




なんだ、ATじゃないじゃない。


そうですね。


そこで、楽譜の見かたですが、


不安のため釘づけになってはいけません。


楽譜を視野に入れながら、鍵盤全体、


音が響き渡る空間、聴衆、ホール全体に


自分を広げてゆきます。







キャシーの本



集中という言葉は問題がある、とありました。


集中は英語で concetration


con + center


もともとは中心とともに


という意味です。


でも、つい周りを切り離してしまう。


自分が中心にあって、周りに楽器があり


音楽が響き伝わって行く空間があり


聴衆がいる。




昔は怖いあまり、


目をつぶって聴衆がいないことにして


自分と音楽だけが存在しているかのように


演奏していました。


これはアガリ症対策としては最悪です。




楽譜には演奏しようとする音楽のヒントが書いてある。


音楽そのものではない。


楽譜に助けを求めても、楽譜は助けてはくれません。


助けてくれるのは、


演奏する自分。


そして聴きに来てくれる人たち。



聴衆は良いパフォーマンスを望んでいます。


よいパフォーマンスとは?


よ~く考えてみよう。


聴衆の望みは、演奏家の望み。


それが一致するように


自分を開いて広げてゆこう。




北極グマ 「光のこどもたち」より 田中カレン作曲では


みなさんを


オーロラのきらめく北極へ、ご招待しました。






テンポの速い


「くるみ割り人形」の序曲では


自分を肉食動物が獲物をねらうような態勢に


追い込んでから弾き始めました。




こんなこと


ATを勉強しなかったら絶対にできなかっただろうな・・・






* Onstage Synergy

INTEGRATIVE ALEXANDER TECHNIQUE

PRACTICE FOR PERFORMING ARTISTS / Cathy Madden


世界一のATの先生キャシーの世界一の本です。英語ですが・・モノすごくいい本です。特にパフォーマンスをする人には座右の書です。


誰か翻訳してください!