前回指先が木琴のばちのように


と書きましたが、


アレクサンダーテクニークを始めて


指先に脳を感じるようになりました。


とっても敏感なセンサーが


深さ10mmの鍵盤の海を泳ぎまわるような。




アレクサンダーさんは100年位前の


オーストラリアの人。


演劇をやっていて


大事な本番の時に声が出なくなったそうです。


それから彼の探求が始まりました。


来る日も来る日も合わせ鏡に向かい


声を出そうとするときに、


頭を押し下げてることを発見しました。


押し下げをやめることで、声が出るようになり、


からだもうまく使え、


その後は、からだの使い方を体系化しました。


そしてアレクサンダーの弟子たちが、


それぞれ究めていき、


今はそれを効率よく学ぶことができます。




頭蓋骨を支える1番上の頸椎


アトラスといいます。


ギリシャ神話の天空をひとりで支える巨人神。


ひとではアトラスは頭を支えますが、


ただでさえ重たい頭を、押し下げないように。




譜面台の楽譜を読むときなど


首をかめのように縮めていませんか?


首の後ろを楽にしましょう。


首の後ろから指先、鍵盤までが


最短距離でつながっているイメージ。


途中たくさんある働き者の筋肉群に


邪魔をさせないように。


頑張って弾こう、と思うことが


却って不必要な筋肉に邪魔をさせてしまい


自分で自分にブレーキをかけてしまします。


ブレーキははずしましょう。