【使い魔クロ】
【コトバの魔法使いナナシちゃん】
「小学生のなりたい職業」3年連続1位なのに・・・
ベネッセコーポレーションの「2022年の出来事や将来に関する小学生の意識調査」(2022年12月)によると、「小学生がなりたい職業ランキング2022」の1位は3年連続「YouTuber」でした。
「好きなことで、生きていく」のキャッチコピー通り、楽しんで稼げる職業という印象が強いため、記録更新中みたいですね。
しかし、一方で「でも『YouTuberはもうオワコンで稼げない』ってみんなが言ってる...。
そうなのかと思って、ちょっとがっかり」と、ある小学生は肩を落としているという噂もあります。
「なりたいと思っていたけど、
稼げないんじゃなあ……」
子どもの間で話題になるほど、YouTuberの減収には
多くの人が関心を持っているようです。
収益が20分の1に減った人気YouTuberも
ラファエル氏は、2014年にスタートして以来、登録者数180万人を超える人気YouTuberです。
ところが、昨年12月に更新されたYouTube「令和の虎CHANNEL」で「広告収入は10分の1ぐらいになっています」と激白!
「YouTuberという、YouTubeで収益を上げて稼ぐビジネスモデルは終わる」とまで断言しています。
同じくYouTuberのシバター氏も、FLASH編集部のインタビューに対し、2017年11月の総視聴回数は約1200万回再生だったが、2022年11月の総視聴回数は340万回と、5年前と比べて4分の1程度になっていることを明かしています。
なお、単価の変動などもあるため、再生数が4分の1になっても収益も4分の1になるというわけではないみたいですね。
最近も、登録者数209万人を超えるYouTuberぷろたんが、収益が過去最低となり、5分の1に減ったことを告白しています。
以下、そのときのコメントの一部です。👇
『10分以上の動画に付けることができる広告を付け忘れていたことの影響もあるだろうが...。やはり今、YouTubeってすげえ収益下がっているんですよ。YouTube全体がオワコンになっている』
と発言しています。
その他、登録者数168万人以上のYouTuber、PDS株式会社が全盛期と比べて20分の1になっていたり、登録者数144万人以上のYouTuberカノックスターも1カ月で収益が半減したことを告白するなど、2022年過ぎてから続々と収益が減ったというYouTuberが増えてきています。
最近、広告収入が減ったと告白するYouTuberが相次いでいるそうです。
成蹊大学客員教授の高橋暁子さん曰く、「いまはTikTokのようなショート動画の時代。YouTuberが生き残るためには、広告収入に頼る古いビジネスモデルからの脱却が必要だろう」とのこと――。
限られた広告予算はライバルTikTokへ
Googleを傘下に持つAlphabetは、2022年第3四半期(2022年7月~9月)の決算で、YouTubeの広告収入が1.9%減となったことを発表しています。
YouTube広告の売上高を開示するようになった2019年第4四半期以来初の減収となったそうです。
インフレ率の急上昇や不況に対する懸念などから広告主が広告出稿を控えたこと、急成長するTikTokとの競争に苦しんでいることの表れだと言えるでしょう。
一方のTikTokは、ダウンロード総数が累計35億件に達した史上5番目のアプリとなっており、勢いは未だ衰えていません。
eMarketerによると、2022年のTikTokにおける広告収入は前年比3倍の116億4000万ドルに達する見込み。2019年から5年で約70倍という急成長ぶりです。
限られた広告予算をYouTubeではなくTikTokに割いた企業が多かったと考えられるのではないでしょうか。
YouTubeに出る広告に品がないものが多くなってきた印象もあるし、大手をはじめとした優良な企業広告がTikTokに流れた結果、誰でも出稿できるようになったということかもしれませんね。
専門性の高いチャンネルはちゃんと見られている?
大手予備校で講師の経験があるYouTuberもりてつは、チャンネル登録者数26万人以上を持つ英語系YouTubeチャンネルを運営しており、
2022年の年間収益は2237万9805円と明かしています。
ある語学系YouTuberは、「YouTuberがオワコンじゃなくて、そのYouTuberが人気がなくなっただけでは」と断言する人も・・・。
また、「自分は前と特に変わってない。他人と似たようなことを投稿していたら見られなくなるのは当たり前」とも話されています。
すべてのYouTuberが収益を減らしているわけではなく、専門性の高いYouTuberや他にはない特別なコンテンツを持つYouTuberなどは、収益を上げ続けているようですね。
一時期、大量に発生した迷惑系YouTuberのような
「バズればいい」というやり方ではなく、
オリジナリティーのあるコンテンツが求められていると言えますね。
チャンネル登録者数405万人を超える音楽グループRepezen FoxxのDJ社長は、
2022年12月の収益が1800万円であったことを明かしています。
2021年6月まで収益化していなかったため、以前と比べた収益がどうかはわからないものの、驚くべき金額ですよね。
広告収入に頼りきりのYouTuberは淘汰される!?
テスティーの「YouTuberに関する調査2022年下半期版」によると、中高生がYouTuberに持つイメージは「楽しそう」・「影響力を持っている」などのポジティブなものが多いです。
一方、大学生が持つイメージは、ポジティブな意見も多い中で、「大変そう」や「一握りの人しか人気になれない」などのマイナスなイメージが中高生より多くなっていた。YouTuberに対するイメージが現実的になってきたということではないか。
なお人気YouTuberラファエルは、昨年7月にヒカルのYouTubeチャンネルで、「月のアベレージ3000(万円)くらい」と収入を告白、シバターは「500(万円)前後」と答えています。
ラファエルは会社経営などもしているため、この収入が広告収入のみなのかは不明です。
1カ月で収益が半減したと告白したカノックスターも「642万4630円」から「379万3417円」への半減であり、一般的な職業と比べるとかなりの高額を稼いでいますね。
YouTubeの影響力は未だ大きく、今後もYouTuberへの注目度は高いままでしょう。
しかし、今回紹介したように収益が大きく減ったYouTuberも少なくなく、業界内が二極化している可能性もあります。
YouTubeの動画投稿だけではなく、YouTubeライブの投げ銭で別収入を得たり、知名度を生かして事業展開したりするYouTuberも目立ちます。
今後も、音楽や語学など専門性の高いYouTuberが伸びる傾向は続くでしょう。
さらに、炎上目的や広告収入に頼りきりという古いビジネスモデルのYouTuberは淘汰され、
名前を売りファンを獲得するための場としてYouTubeを利用し、別の収益源を開拓することが業界のスタンダードになっていくのではないでしょうか。
今回のお話は以上となります。
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