中部電力が子会社であるトーエネックのメガソーラー乱開発について、その問題を把握していながら止められない理由が明らかとなった。

 

雑誌「選択」(2021年10月号)の記事によると、中部電力の営業畑で実力者として次期社長候補に挙がっていた大野智彦氏が社内の競争に敗れ、子会社の社長に追いやられたことから両社間での軋轢が生まれ、大野社長の強引なメガソーラー乱開発が始まった。そして、中電の現社長である林欣吾氏がその大野社長のかつての部下であったことなどの関係性により、親会社と言えでも強いことは言えない力関係であるとのこと。

 

なるほどそうであれば、株主総会では「子会社を指導する」などと明言しておきながら、実際はただ「コンプライアンスを守るように」といった、当たり前のことを内輪の会議でするだけといった何ら問題解決にもならない行動にもうなずける。

 

しかし、このまま問題の先送りを続けるなら、いずれは取り返しの付かない災害に繋がる可能性は高い。

一刻も早い問題解決。すなわち計画の中止を決断していただきたい。