《最後に為政者に一言。私たち記者は決してあなたたちの「アンダーコントロール」ではない》 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

「原発なくそう ミツバチの会」の活動報告や事務局ノブクンの日々のつぶやきを発信しています。

首相動静(3月7日)

3/7(土) 8:10配信

時事通信

 午前8時現在、宿泊先の福島県富岡町の富岡ホテル。朝の来客なし。
 

午前8時57分から同9時7分まで、同ホテルの渡辺吏代表取締役、渡辺信一支配人、宮本皓一富岡町長と懇談。森雅子法相、梶山弘志経済産業相、田中和徳復興相ら同席。同8分、徒歩で同所発。
 

 午前9時18分、JR富岡駅着。深沢祐二JR東日本社長、内堀雅雄福島県知事ら出迎え。同25分、試運転列車で同駅発。
 午前9時40分、JR双葉駅着。伊沢史朗同県双葉町長ら出迎え。同43分から同49分まで、同駅の整備状況などを視察。赤羽一嘉国土交通相ら同行。同56分、同駅発。
 

 午前10時6分、常磐自動車道常磐双葉インターチェンジ着。同インターチェンジの開通式に出席し、祝辞。テープカット。
 午前10時24分、同所発。
 

 午前10時37分、同県浪江町営大平山霊園着。慰霊碑に献花、黙礼。吉田数博同町長同行。同42分、同所発。
 

 午前10時56分、浪江町の水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」着。水素製造設備を視察。畠沢守東芝エネルギーシステムズ社長同行。開所式に出席し、あいさつ。テープカット。

 同11時19分から同24分まで、報道各社のインタビュー同25分、同所発。同35分、同町の「居酒屋こんどこそ」着。森法相、梶山経産相、田中復興相、内堀同県知事、吉田同町長らと昼食。午後0時15分、同所発。
 

 午後1時56分、JR福島駅着。同59分から同2時13分まで、田中復興相。同16分、やまびこ142号で同駅発。
 午後3時47分、JR東京駅着。同51分、同駅発。
 

 午後4時1分、官邸着。同31分、加藤勝信厚生労働相、菅義偉官房長官、西村康稔経済財政担当相、西村明宏、岡田直樹、杉田和博各官房副長官、沖田芳樹内閣危機管理監、北村滋国家安全保障局長、古谷一之、前田哲両官房副長官補、長谷川栄一、今井尚哉両首相補佐官、遠藤俊英金融庁長官、黒田武一郎総務事務次官、秋葉剛男外務事務次官、岡本薫明財務事務次官、藤原誠文部科学事務次官、厚労省の鈴木俊彦事務次官、鈴木康裕医務技監、末松広行農林水産事務次官、経産省の安藤久佳事務次官、荒井勝喜政策立案総括審議官、藤田耕三国交事務次官、高橋憲一防衛事務次官が入った。同49分、西村康稔、沖田、北村、古谷、前田、長谷川、今井、遠藤、黒田、岡本、藤原、鈴木俊彦、鈴木康裕、末松、安藤、荒井、藤田、高橋各氏が出た。同52分、加藤、菅、西村明宏、杉田、秋葉各氏が出た。同57分、岡田氏が出た。同5時39分から同54分まで、新型コロナウイルス感染症対策本部。同6時4分、官邸発。
 午後6時17分、東京・富ケ谷の私邸着。
 午後10時現在、私邸。来客なし。(了)

 

この太字部分の出来事が以下だ。

 

「これぞあるべき記者会見!
朝日新聞三浦英之記者が、福島浜通りで安部首相に抜き打ち質問!

 

「ここ福島でオリンピックが開かれます。安倍首相はオリンピックを招致する際、第一原発は『アンダーコントロールだ』と言いました。今でも『アンダーコントロール』だとお考えでしょうか」

 

以下、迫真の連ツイは必読です!

 

「最後に為政者に一言。私たち記者は決してあなたたちの『アンダーコントロール』ではない(終)」

 

朝日を始め、全国の記者よ、三浦さんに続け!!
(三浦英之さん。朝日新聞東京社会部、南三陸駐在、アフリカ特派員などを経て、現在は福島総局員)

 

★三浦英之「南三陸日記」にPCJF奨励賞 @miura_hideyuki · 13時間
①昨日、安倍首相に質問した。本人はちょっとびっくりしていたが、結果的に私の質問に答えた。内容は彼が五輪誘致時、福島第一原発を「アンダーコントロール」とした発言について。職業倫理の許す範囲でツイートしようと思う

 

②実は安倍首相は昨日、福島県に来た。全線開通を控えたJR常磐線や避難指示が解除された双葉駅、浪江町にできた水素研究施設などの開所式に出席。行く先々で地元メディアに大々的に報道された

 

③コロナウイルスへの対応に多くの批判が集まる中での来県だ。個人的には、福島の前向きな動きと一緒に露出することで自らのイメージ回復を狙いたい思惑が透けて見えたが、それでも原発被災地を取材する記者としては、震災9年の現場を見てもらうことは悪くないと思っていた

 

④疑問を感じたのは「最後の行事」だ。安倍首相は浪江町での水素施設の開所式出席後、記者の「ぶら下がり」(簡略的な記者会見)に応じると聞いていた。でも広報担当者に聞くと、参加できるのは東京から随行してくる官邸の記者だけで、地元の記者は参加できないのだという

 

⑤安倍首相が視察に来るのは東京ではなく福島だ。浪江町は私の持ち場だ。ここには原発事故以来9年間、原発被災地の日常を見続けてきた記者がいる。現地を最も良く知る記者が現地を視察に来る為政者に質問するのは当然だと思ったが、広報に聞いてもぶら下がりの時間も場所も教えてくれない

 

⑥浪江町の水素施設の開所式に、安倍首相は自ら燃料電池車を運転して登場した。その直前、総理番の集団が会場に到着した。首相が壇上に登ってスピーチを終えた後、その一群が誰かに連れられて別の場所へと移動した。だから私はそれとなく後ろを着いていった

 

⑦一群は式典が開かれている施設の裏で首相の来訪を待った。私は誰からも制されず、許可のいる場所にも立ち入っていない。everything gonna be alright だから機会があれば思い切って質問しようと思った。狙いは1点。彼が五輪誘致時に発言した「アンダーコントロール」という表現について

 

⑧2013年、安倍首相は福島第一原発の状態を「アンダーコントロール」という言葉を使って東京五輪を誘致した。正直驚いた。第一原発の深部にはその直前に入ったが、とても「アンダーコントロール」と呼べるような状態ではなかったから。これはちょっとマズいことになるな、と個人的には思っていた

 

⑨福島で取材を続けて2年半、その「アンダーコントロール」という言葉が今も亡霊のように漂っているのを感じる。「『復興五輪』があるから」「原発はアンダーコントロールだと首相が言ったから」。復旧や原発をめぐる現場では五輪に影響を与えるような言動がしにくい環境が今確かに福島にある

 

⑩安倍首相はSPに連れられて現れた。総理番が用意した質問1問に約4分、予定調和的に官僚作文のような見解を述べた。直後に広報が「終わります」と宣言し、首相は立ち去ろうとした。だから私は手を上げて「地元・福島の記者です。質問をさせてください」と冷静に大きな声で言った

 

⑪すると安倍首相は2、3歩戻り、再びカメラの前に立ったのだ。正直、意外だった。ネット上ではコロナウイルス対策への十分な説明をしないで質問をたった5問で打ち切った先月29日の記者会見が大きな非難を呼んでいる。それを気にしているのではないかと個人的には感じた

 

⑫私は質問を切り出した。「ここ福島でオリンピックが開かれます。安倍首相はオリンピックを招致する際、第一原発は『アンダーコントロールだ』と言いました。今でも『アンダーコントロール』だとお考えでしょうか」。もちろん事前通告などあるはずがない

 

⑬安倍首相は一瞬怪訝そうな顔をしましたが、すぐに表情を戻し、「まさにそうした発信をさせていただきました。色々な報道がございました。間違った報道もあった。その中で正確な発信を致しました。そしてその上においてオリンピックの誘致が決まったものと思います」と述べ、SPに囲まれて立ち去った

 

⑭回答を聞く限り、安倍首相は、第一原発の危険性を指摘する一部の報道は間違いであり、原発はアンダーコントロールである、私は正しい発信をし、五輪の誘致が決まった、と主張したと理解できた。私はもう1問尋ねたかったが、できなかった。実力不足。あるいは望月記者なら続けられたかもしれない

 

⑮私がこのツイートで求めたいのは2点。首相や政府要人が地方を視察する際、可能な限り地域や地元の記者が参加できる「記者会見」を設定して欲しい。時間の制約があるのはわかる。でも毎回開かれる「ぶら下がり」には地元を、できればフリーも、参加させて欲しい

 

⑯そして日夜、組織の中で必死に闘う東京政治部の若手記者たちへ。国民の多くがみんなの活躍を応援している。組織や利権でがんじがらめになりながらも、是非頑張って欲しい。勇気を持って会見者に嫌がられる質問をして欲しい。言葉と言葉の真剣勝負。それが記者会見だと私は信じる
 

⑰最後に為政者に一言。私たち記者は決してあなたたちの「アンダーコントロール」ではない(終)

 

(追加)地元福島だけれど、テレビがちゃんとニュースにしている。「質問させて下さい」との声に、安倍首相は戻ってきている。そして答えた。テレビU福島、Thanks!
 

https://youtu.be/ZncwJCmuhj8

 

(追加2)映像を見ると安倍首相は少し怒った感じで画面右下を見ながら答えてる。なぜ下を見ているのか。総理番の中で僕だけがスーツを着ていない(僕は常時現場に飛び出せるようアウトドア服で仕事している)。だからカメラ助手のようにテレビカメラの三脚の下にしゃがみ込んで待機・質問したためです

 

(追加3)添付のニュース映像を作ったテレビユー福島の記者からDM(公開了承済み)。「総理視察、現場に行くことはできませんでしたが、配信の映像を見て、地元メディアとしてすぐにニュースすべきだと思ったのと同時に、質問した記者と連帯したいとおもいました」

 

★木田修作/とまり木・夫 @10marigihusband·8時間
きのうのニュースを担当しました。現場には行けなかったけど、あのやりとりを見過ごすことは出来なかった。僕もかつて総理番だった。「昔は…」というつもりはないけど、かつてはもう少し、総理ぶらの質問も厳しかったと思うし、その点に関しては社を超えて団結する姿勢があったと思う。

 

★南 彰(新聞労連委員長) @MINAMIAKIRA55 · 12時間
三浦英之記者が予定調和の総理取材に風穴を開けた。ぜひ連続ツイート読んでください。締めくくりは記者1人1人へのメッセージでもあると感じました。
《最後に為政者に一言。私たち記者は決してあなたたちの「アンダーコントロール」ではない》

 

★布施祐仁 / Fuse Yujin @yujinfuse · 11時間
三浦さんが福島を視察で訪れた安倍首相に直接質問したみたい。この連ツイ、ぜひ読んで下さい。記者は為政者に作られた土俵で勝負するのではなく土俵は自分たちで作るということを行動で示してくれています。三浦さん、GJ!!」

 

 

テレビ受けだけ狙いの予定調和ぶら下がり、こんなものは記者会見とは言わない。

アメリカではトランプだって記者たちの辛辣な質問に時間をかけて反論している。

 

 

【復興五輪と聖火リレー】「聖火リレーコースの7割近くが高濃度汚染」測定グループなどが日本外国特派員協会で会見。「被曝続いているのに五輪で〝復興〟などあり得ない」

 

「原発事故後の福島県内で放射能測定を続けている市民グループや住民たち3人が3日午後、都内で会見し、今月26日に「Jヴィレッジ」(福島県双葉郡楢葉町)で始まる聖火リレーについて、測定結果を示しながら「リレーコースや周辺の放射能汚染は依然として解消されていない」と発表した。福島県は「問題無い」と公表しているが、聖火リレーコースの土壌汚染密度は7割近くが「チェルノブイリ法」での避難基準を上回るほどで、飯舘村では214万Bq/㎡に達した。3人は「原発事故はまだ終わっていない。せめて吸い込まないよう注意喚起を」と訴えている。」

 

http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-423.html?sp&fbclid=IwAR0Ayiy1-_gs0zfswzKn87tbZwPFfE91pljBZKcF0K9oBhixoIksyPTn3Gk