10月29日の衆議院本会議で自民党を代表して質問に立った稲田朋美。
自衛隊の情報隠蔽問題で引責辞任してから1年余、アベ友優先体制で筆頭副幹事長に返り咲いたら、早速の党を代表しての国会質問。
その内容を見ると、驚天動地。こんなのが政権政党を代表しての質問なのかと愕然。
自民党の劣化、日本政治の劣化を象徴するようなお粗末で無知無恥な質問だった。
国民の政治への無関心が拡大すればするほど、こんな連中が大手を振って、国会でネトウヨ水準質疑を繰り広げる。
「稲田議員のトークは唐突に「明治維新150周年」の話にスライド。そして、こんなことを言い出したのである。
「明治の精神ともいうべき五箇条の御誓文は改革の集大成」
「歴史を遡れば、聖徳太子の『和を以て貴しとなす』という多数な意見の尊重と、徹底した議論による決定という民主主義の基本は、我が国古来の伝統であり、敗戦後に連合国から教えられたものではありません」
「さる10月23日、政府主催の明治150年記念式典が開催されました」と述べると、「明治以降の150年は、欧米から学び、欧米と戦い、欧米と協力して自由世界を築いてきた150年であったと思います」
「安倍内閣は着実に外交の成果をあげ、国際会議の場では、安倍総理と話そうとする各国首脳が列をつくる状況もみられ、この6年間で世界における日本のプレゼンスは格段に向上しました」
国連総会での安部演説時の会場風景 列どころかガラガラだ。
「総理は、これまでのところ指導者のなかで、トランプ大統領との個人的信頼関係の構築にもっとも成功されておられる」「安倍総理はプーチン大統領との個人的な信頼関係に基づいて、日露関係を力強く牽引してこられました」 「リテラ」より引用
全文は下記から。
https://lite-ra.com/2018/10/post-4340.html
稲田朋美の仰天発言を少し並べてみると、以下のよう。
子供の頃から「産経新聞」を読んで学んできたと公言しているだけのことはある。
○「国民の生活が大事なんて政治は間違っていると思います」
○「えー国防軍を創設する。そんな憲法草案を提出いたしました」
○「戦争は霊魂の進化に必要な宗教的行事、それが私の生き方の
根本」
○「靖国神社というのは不戦の誓いをするところではなくて、
[祖国に何かあれば後に続きます]
と誓うところでないといけないんです」
○「慰安婦問題の次は百人斬り報道も訂正させよう」
○「戦前日本の占領政策は欧米の帝国主義とは違う」
○「安保法制が違憲かどうか国会審議する意味は無い」
○「国のために血を流す覚悟をしてほしい」
こんな人物を代表質問に起用する今の自民党は保守政党ではなく、単なるネトウヨ政党なんだと満天下に知らしめる代表質問だった。